熊谷博人さん | 軽井沢高原文庫

熊谷博人さん

きのう、遠藤周作展のポスター、チラシ、「高原文庫」をデザインしていただいた熊谷博人さんが、遠藤展を見に来てくださいました。熊谷(くまがい)さんはその道40年のブックデザイナー。今の神楽坂の個人事務所に越してからも30年になるそう。一房の葡萄でコーヒーを飲みながら、私が時折書架から取り出す森銑三著作集が熊谷さんの装幀であることに話を向けると、当時のことを懐かしそうに話してくれました。20代後半から30代ちょっとの頃。中央公論社の嘱託社員として毎日、中公に通い、「金子光晴全集」「書道芸術」「三田村鳶魚全集」「文人画粋編」などをまかされて本の装幀、図版のレイアウトなどに夢中になっていたそうです。「芹沢銈銈介全集」の時は下絵がとても面白く、下絵などのスケッチ類も網羅してつくった由。なお、熊谷さんは和更紗のコレクターとしても知られ、昨年は横浜で、さ来年は堺で展覧会を開催。和更紗は長崎、京都、堺、鍋島で主に作られた木綿素材の色彩豊かなデザイン性に富んだ更紗。 あまり研究されていない謎の多い分野。