ニーチェ『ECCE HOMO』
私が時折読み返したくなり、そこに立ち戻る書物はたくさんあるのですが、ニーチェ『ECCE HOMO』(1908)もその一つ。おととい、なぜか読みたくなり、書架から取り出しパラパラとページをめくることおよそ1時間…。日本語では『この人を見よ』。手塚富雄訳(岩波クラシックス)を読んだときの衝撃は今も忘れません。ニーチェの本では『ツァラトストラ』と『この人を見よ』が私にとっての二冊。これは1888年秋、ニーチェ44歳の時にイタリアのトリノで書かれた自伝。「ECCE HOMO」とはヨハネによる福音書19-5にある、受難のイエスをさした言葉。この書物全体には高山の空気が漂っています。