「全国文学館協議会会報」No.55を読む | 軽井沢高原文庫

「全国文学館協議会会報」No.55を読む

「全国文学館協議会会報」No.55(2013.1)を読みました。2011.11.30に大岡信ことば館で開催された資料情報部会(第6回)事例報告特集。仙台文学館の赤間亜生学芸室長の「東日本大震災と仙台文学館」と、芦屋市谷崎潤一郎記念館のたつみ都志副館長の「阪神大震災と谷崎潤一郎記念館および谷崎足跡」をとくに興味深く拝読しました。仙台文学館では震災により書架に配架していた書籍は、ほとんど落下・散乱したとのこと。また書庫の電動書架とは別に壁に設置していた書架の4分の3が倒壊したとのこと。生々しい写真は当時の状況を物語っています。一方、芦屋市は阪神淡路大震災で壊滅的な被害を受け、その復旧・復興事業に多額の事業費が必要となり、行政改革に迫られ、芦屋市文化財団の見直しがなされ、補助金の大幅な削減。その結果、財団の存続が難しくなり、平成18.3.31に解散。平成18.4月から指定管理制度により、同21.3まで「さんゆう」、同21.4~26.3まで読売新聞グループ(大阪読売新聞・読売文化センター・中央公論新社)&武庫川女子大学が運営に携わっているとのこと。年予算1500万円。事務職員・学芸員一部契約社員その他、全員非常勤。館長・副館長本務社からの出向。厳しい現実がここにあります。