中村稔氏「時代の証言者」読売新聞連載、23回分読みました | 軽井沢高原文庫

中村稔氏「時代の証言者」読売新聞連載、23回分読みました

きのう、図書館で読売新聞の10月、11月分を借り出し、同紙に掲載されていた中村稔氏へのインタビューをもとに構成された「時代の証言者」23回分を読みました。興味深い内容でした。優秀だった氏は中学4年の時、周囲の誰もが中学4年での一高合格を疑わなかったが不合格、母親にしがみついて泣いたこと。後に妻となる和子夫人は親友の夫人となった猪熊葉子氏の聖心女子大時代の友人だったこと。詩人として無名だった氏の詩を中村光夫氏が見出し、雑誌に掲載してくれたこと。裁判官にならず、弁護士の道を選んだのはそのほうが自分の考えを自由に書けると思ったから。23歳の時、ひょんなことから中原中也全集の編集実務を任されることになったこと。後年、弁護士事務所の代表となり、経営者として非常に苦労した時期があったこと、などなど、今思い出しても思い浮かぶことがいくつもあります。先日11月30日、全国文学館協議会の資料情報部会が大岡信ことば館であり、私は北杜夫資料の返却日と重なり、欠席いたしましたが、会長の稔先生は出席されたはず。いつだったか、今は亡き和子夫人が、私は軽井沢の星野温泉で大学の卒業論文を書いたのです、と優しい笑顔とともに私に当時のことを懐かしそうに話してくださったのは、あれはいつのことだったか。