北杜夫展資料から | 軽井沢高原文庫

北杜夫展資料から

現在、当館で開催されている「北杜夫展~美しい夢とユーモア~」から、初出品の資料をご紹介いたします。会場を入って最初のコーナーには、北杜夫さんが旧制松本高等学校時代に父齋藤茂吉の歌を小型の手帳にびっしりと書き取った資料が展示されています。どのページも丁寧にびっしりと万年筆で筆者され、深い感動を誘います。父の歌への尊敬の念が込められているかのようです。手帳の外皮の部分はかなり傷んでいますが、中はよい状態です。おそらく茂吉の『寒雲』や『朝の蛍』などに触れ、文学に開眼した時期のものと推察されます。興味深い一点です。