北杜夫『船乗りクプクプの冒険』読了
北杜夫『船乗りクプクプの冒険』を読み終わりました。とても面白く、何度も笑ってしまいました。私が読んでいたのは集英社から1962年に刊行された初版。長新太さんの絵が入り、とても素敵な本です。これは1961年4月から1年間、「中学生の友 二年」に連載されたといいますから、中学生向きに北さんが書いた童話なのでしょう。しかし大人が読んでも楽しめます。結末は、船がある南方の島に漂着し、人喰い土人(※当時の表現)につかまり、殺されるかと思いきや、その土人はなんと原子力発電所をもち、日食が数分何秒後に起きることも知っていて、また野菜や果物、海底深く のプランクトンしか食べない人たちで、友好的に開放されるという予想外の結末なのです。宿題をするのがするのがいやでいやでたまらない少年クプクプの冒険譚。