軽井沢宿上町二十三夜講 | 軽井沢高原文庫

軽井沢宿上町二十三夜講

半月ほど前、旧軽井沢の一色文枝さんが「ようやく出来ました」と言って、立派な冊子を届けてくださいました。。そういえば、去年だったか、「仲間で本を作りたいので、よい印刷・製本屋さんがあったらご紹介下さい」と相談されたのを思い出しました。それはともかく、この冊子は非売で、題は「軽井沢町旧軽井沢に今も続く「二十三夜講」の仲間」。中身を見て驚きました。これは少なくとも340年ほど前(江戸前期、寛文10年)から軽井沢宿に住み、少なくとも嘉永年間くらいから(それ以前の記録がないため)今に続く講仲間の人たちの文集だったのです。二十三夜講は葬式の相互扶助的な組織で、昔は土葬であったため、葬式時は遺体を埋める穴掘りを講員が行ったとのこと。そのため、鍬やつるはし等を揃え、神宮寺に預けていた由。また、講は会費を持ち寄り、定期的に集まり(江戸時代は月1回の時期もあり、現在は年2回)、嘉永年代から今に伝わる二本の仏画の掛軸と講記録などを当番制で管理し、引き継いでいるとのことで、私の理解は正確さを欠くかもしれませんが、いずれにせよ、旧軽井沢の本通りに先祖をもつ人たちの集まりが江戸時代から今に続き、その末裔は東京や横浜など各地に散った人もいるものの、先祖を祭る心を共有しながら、講の仲間同士の付き合いを続けているとのことで、古い古い軽井沢の歴史の一側面を見た思いがいたしました。