北杜夫『楡家の人びと』(続) | 軽井沢高原文庫

北杜夫『楡家の人びと』(続)

北杜夫『楡家の人びと』を読んでいます。毎日、他にすることもあり、なかなか進みませんが、ようやく第二部に入りました。第一部では後半、関東大震災、威容を誇った楡脳病科病院の焼失、病院長楡基一郎の突然の死去など、悲しい出来事が続きました。第二部は基一郎が残した子供たち、孫たちに物語の主人公が移ってゆきます。時代は軍靴の足音が子供たちが遊ぶ「原っぱ」にも聞こえるようになっています。ところで、第二部第一章に徹吉・龍子のニ男、正真正銘の昭和っ子、周ニ少年(=北杜夫さん)が登場。ベーゴマ遊び、赤い色のついたサイダー、下田の婆やなど、少年をとりまく環境と微妙な少年心理が描かれています。