ヒッグス粒子、発見か!?
きのう、CERN(欧州合同原子核研究機構)が万物の質量の起源となったとされるヒッグス粒子の探索結果を発表し、「存在の兆候がつかめた」としたため、けさのメディアが一斉にこれを報じています。なぜ、ヒッグス粒子が大問題なのか?それは、素粒子物理の標準理論で予想されながら、見つかっていない最後の粒子だから。そして、他の素粒子の仲間に<質量>を与える別格の素粒子だから。われわれの今いる宇宙は約130億年前、ビッグバン(大爆発)によって誕生したとされています。これはアインシュタインやホーキングなど多くの叡智の延長で、われわれが広く受け入れている考え方です。そのビッグバンの時、さまざまな種類の素粒子が生まれました。素粒子とは、それ以上細かく分割できない物質を構成する粒子のこと。たとえば原子核を構成する陽子と中性子は、さらにクォークと呼ばれる素粒子からできていることが分かっています。素粒子はこのほか電子やニュートリノなどがあり、そうした一つに質量をもたらすヒッグス粒子があると1960年、英物理学者ヒッグスが予言したのです。ビッグバン直後、素粒子の多くは光速で飛び回っていて質量ゼロ。そこで物質の質量の起源という問いに答えなければならないわけですが、朝日新聞は水あめという比喩で、日経は水を張ったプールという比喩で、これを説明しようとしています。興味のある方は恐縮ですが、そちらをご覧下さい。