『源氏物語』
9月11日毎日新聞「今週の本棚」で丸谷才一氏が『謹訳 源氏物語』六(林望訳)の書評をしています。丸谷さんによれば、この大長篇小説とはじめてつきあう読み方として最も賢いのは、「藤裏葉」までは筋書きですませて、「若菜上」から取りかかることだといいます。つまり、ようやく林訳がそこまできたというわけ。きょうの朝日新聞の大江健三郎さんの「定義集」でも、期せずして『源氏物語』若菜上を取りあげているのも不思議な連鎖といえます。ところで、どういうわけか、私はここ数日、岩波文庫の薄っぺらなトルストイ『人はなんで生きるか』(中村白葉訳)を1篇ずつ読んで、寝床につくようにしています。台風15号 の被害が少ないことを祈るばかりです。