このまま下位へ沈むか、それとも上位に食い込むために踏ん張るか・・・。

共に1勝3敗で並んでいる2チーム。

気持ち良くスタートダッシュをきれたとは言えない2チームだけに、

何とかリーグ戦序盤で良い流れに変えたい。


10/16 JBL トヨタ自動車アルバルクvs三菱電機ダイヤモンドドルフィンズは

ワンサイドのゲームとなった。



 

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 ○トヨタ自動車アルバルク 92-75 三菱電機ダイヤモンドドルフィンズ ●



 <スターティングメンバー>

 ○トヨタ自動車アルバルク   

  ♯1 五十嵐圭、♯10 岡田優介、♯12 渡邉拓馬、♯19 クリフ・ブラウン、

  ♯45 古田悟


 ●三菱電機ダイヤモンドドルフィンズ  

  ♯9 梶山信吾、♯10 中川和之、♯11 鵜澤潤、♯23 エリック・ド-ソン、

  ♯33 内海慎吾


 



◆トヨタのリバウンド


トヨタはこの試合、小さい布陣で臨んだ。

この日、SFのポジションには♯34 高橋マイケル(198cm)ではなく、

♯12 渡邉(188cm)を配置し、SGには♯10 岡田(180cm)が入った。

♯15 佐藤託矢(198cm)を欠く三菱電機も高さで勝負するには

苦しい布陣だった。

小さい布陣同士の両チームだったが、各ポジションでほぼ同じ身長の

マッチアップとなった。

その結果、リバウンドを制したのはトヨタだった。


♯19 クリフ・ブラウンがゴール下で粘り、

途中出場のルーキー♯25 荒尾もリバウンドだけでなく、シュートブロックで

流れを呼んだ。

三菱電機のリバウンド27に対し、トヨタは37のリバウンドで攻撃のリズムを

掴んだ。



◆バランスの良い攻撃


トヨタの攻撃はインサイドもあり、アウトサイドもあり、上手くボールが回っていた。

リバウンドからの速攻が一本でると、それはトヨタの型。

スタートからSGの♯12 渡邉♯10 岡田を併用。

対三菱電機用の小さな布陣はトヨタらしい「走るバスケット」をするのに

ピタリとはまった。


ガード陣では、♯1 五十嵐が13点♯7 正中が14点を獲得。

インサイド陣では♯19 クリフ・ブラウンが24点

♯13 チャールズ・オバノンが13点を取った。

三菱電機のディフェンスは的を絞ることができず、

内、外と上手くボールを散らばすことができたトヨタの方が確率の高い

シュートセレクションをすることができた。




◆三菱電機の軸 不在


一方、三菱電機は内、外でチームの軸となる人物がいなかった。


今季から加入の♯10 中川和之はボールハンドリングに優れ、

攻撃的PGとして期待されているが、さすがに40分フル出場しなければ

いけない状況というのは辛いものがある。

1試合の中にも「リズム」がある。良い流れの時も、悪い流れの時もある。

一人のPGだけで1試合を乗り切るのは、相当厳しいことだ。

チームのことを熟知し、ゲームコントロールに長けた♯12 柏倉であれば

中川とは違う「リズム」で試合を組み立てることができる。

柏倉がけがで出場できないのは三菱電機にとってしばらく痛手となるだろう。


そして、もう一人♯15 佐藤託矢もけがで試合に出ることができない。

198cmの身長でありながら、3Pも打つことができる三菱電機にとっては

貴重な選手だ。

インサイドの基点となる佐藤が戻ってくれば♯9 梶山♯33 内海

いったシューターをもっと生かすことができるだろう。


そんな苦しい中でも♯3 蒲谷の活躍が光った。

2シーズンbjリーグを経験し、古巣の三菱電機に戻ってきた。

以前より、ゴールに向かう積極性が増し、この試合では21分の出場ながら

16点をあげた。

これからの試合もアウトサイドからの得点源として期待できるだろう。



この試合はトヨタの機動力が活きる、理想的な展開となった。

しかし、これからアイシンやパナソニックといったサイズのある

チームと対戦するときにどんな戦いを見せられるのか不安もある。

ひとまず、トヨタの方は一つ良い勝ち方をすることができた。

連勝して上位争いに絡めるか・・・。

まだまだリーグ戦は始まったばかり。





いよいよ10/3(土)、JBL(日本バスケットボールリーグ)が開幕します。

ドラマ「ブザービート」でバスケットを観に行きたくなったという方のためにも、

注目のポイントをいくつか挙げたいと思います。



■五十嵐圭 トヨタ自動車アルバルクに移籍


日本代表のPGでバスケット界きっての人気者、♯1 五十嵐 圭が今シーズンより

トヨタ自動車アルバルクに移籍しました。


Q太郎のスポーツ旅日記  ~Enjoy!SPORTS~-kei1 ♯1 五十嵐 圭(トヨタ自動車アルバルク)


五十嵐の持ち味は何といってもスピードです。

走るバスケットを得意とするトヨタに五十嵐のプレースタイルは合っているかもしれません。

ガード陣が豊富に揃っているチームだけに棟方HCがどうカードを切っていくかがポイントになります。

特に♯7 正中 岳城の使い方が鍵となるでしょう。


一方、五十嵐が抜けた日立サンロッカーズは痛手が大きいです。

♯20 佐藤 稔浩は五十嵐と2枚看板でやってきたゲームコントロールに長けた

プレーヤーなので今季は正PGとして活躍するでしょう。

しかし、スピードの五十嵐、コントロールの佐藤というタイプの異なるPG2枚という

役割分担ができなくなることで佐藤の負担大は否めません。

東海大学で大学日本一を経験したルーキーPG♯9 西村 文男にとってはプレータイムを

存分にもらえるチャンスなのでのびのびプレーしてほしいと思います。




■アメリカ帰りのプレーヤー



Q太郎のスポーツ旅日記  ~Enjoy!SPORTS~-namizato ♯14 並里 成(リンク栃木ブレックス)   Q太郎のスポーツ旅日記  ~Enjoy!SPORTS~-kj♯16 KJ 松井(レラカムイ北海道)


本場アメリカのバスケットを肌で感じてきた選手達が、今シーズン日本のバスケット界でプレーします。


♯14 並里 成(リンク栃木ブレックス)は漫画家の井上雄彦氏が立ち上げた、

「スラムダンク奨学金」の第1期生。

U-18日本代表にも選ばれた並里は「田臥2世」との呼び声も高く、小柄ながらPGとしての

高い才能に期待が寄せられています。

単身、アメリカで経験したものを日本のトップリーグでどれだけ見せてくれるか注目です。



♯16 KJ 松井(レラカムイ北海道)こと松井啓十郎は日本でいう中1の頃からアメリカで

プレーしてきました。

コロンビア大に進み、日本人では初のNCAAディビジョン1でプレーしました。

アメリカで3Pシューターとして活躍してきたKJがまずやらなければいけないことは、

日本一のシューター♯9 折茂 武彦からポジションを奪うことです。


アメリカ帰りの二人がゴールを向かう姿勢を日本のバスケット界に植えつけていってくれれば

と思います。



■200cmオーバーのフォワード



Q太郎のスポーツ旅日記  ~Enjoy!SPORTS~-machida ♯21 町田 洋介(リンク栃木ブレックス) Q太郎のスポーツ旅日記  ~Enjoy!SPORTS~-inoue ♯31 井上 聡人(レラカムイ北海道)


200cmの身長があれば、今までの日本のバスケット界ではインサイドでプレーするのが

常識でした。

しかし、世界基準で見れば200cmはインサイドでも小さい選手になってしまいます。

細身で200cmの身長の日本人選手が世界でのプレーを見据えたならば、

思い切ってフォワードへコンバートというチャレンジが必要です。


♯21 町田 洋介(リンク栃木ブレックス)は2006~2008年にJBLの東芝ブレイブサンダースで

プレー。この頃はまだインサイドプレーヤーでした。

2008-2009シーズンはbjリーグの滋賀レイクスターズでプレーし、フォワードへとコンバート。

3Pシュートの確率を上げるよう努力してきました。

外国人プレーヤーの多いbjリーグでプレーしたことが、町田のプレーの幅を広げることに繋がって

いるはずです。


♯31 井上 聡人(レラカムイ北海道)は今季、レラカムイ北海道に新加入。

東野HCが井上の入団会見の時、「フォワードとして育てる」と明言、スパルタ教育を受けている様子です。

大学時代よりシュート力には定評があるだけに、フォワードの動きを身につければ

レラカムイにとっても、日本のバスケット界にとっても頼もしい存在となるでしょう。



■アイシン、3連覇なるか?


メンバーはほぼ変わらず、死角が見当たらないといっても大げさではない布陣で臨むアイシンシーホース。

死角どころか、リーグでもトップクラスのシューター♯6 朝山 正悟を獲得したのだから

さらにチーム力はアップしています。


アイシンに追随する1番手として、パナソニックトライアンズを挙げたいと思います。

パナソニックも昨シーズンとほぼメンバーは変わっていません。

昨シーズンのパナソニックはチームのディフェンス力が格段に良くなり、

2007-2008シーズンで勝率.514が、2008-2009シーズンでは勝率.629と飛躍的にアップし、

リーグ3位という好成績を残しました。

皮肉なことにも、日本代表が一人もチームから選ばれていないことから緻密なチーム練習が

行われていることも想像がつきます。

昨シーズンの終盤は少し息切れした感もありましたが、名将、清水HCなら今季は対策を練って

くるでしょう。



日本のバスケットボールが強くなるためには、このリーグの飛躍が不可欠です。

協会、チーム、メディア、ファンが一丸となれるスポーツにバスケットボールがなれると信じて・・・。

10/3、代々木の石畳を歩こうと思います。







子供の頃、公園の砂場でよく山を作って遊んだ記憶があります。
でも、また新しい形の山を作りたくなったので、一度作った山を壊したこともありました。

今まで築き上げたものを一度崩すことは誰しも勇気がいることでしょう。
ただ、その少しの勇気があればまた新しいものが出来上がるかもしれないという

ワクワク感を感じることもできます。

バスケットボール女子日本代表の新生ガードコンビは今までの形を崩し、

新たな可能性を探った挑戦でした。



第23回FIBAアジア女子バスケットボール選手権大会(9/17~24、インド・チェンナイ)で

日本は3位以内に入り、来年の世界選手権の出場を決めました。
苦しみの末に何とか掴み取った世界への切符でした。



今回の新生・中川JAPANの持ち味は何といっても「スピード」です。
注目すべきは吉田亜沙美、大神雄子のガードコンビ。
共にJOMOサンフラワーズ所属で、JOMOが掲げるスローガン「スピード」を

体現しているチームの顔です。
JOMOでは大神がPG、吉田がSG。




Q太郎のスポーツ旅日記  ~Enjoy!SPORTS~  中川 文一 ヘッドコーチ


しかし、日本代表で中川HCはあえて息のあったガードコンビに手を加えました。
吉田をPG、大神をSGとポジションを逆転したのです。

大神はPGでありながら、取りに行けば1人で20得点は決めてしまうスコアラーでもあります。
吉田にゲームコントロールさせることで、大神にはスコアラーとしての役割に

専念させることにしたのです。




Q太郎のスポーツ旅日記  ~Enjoy!SPORTS~ ♯13 大神 雄子


大神自身はやはりPGをやりたいという希望があったと言います。
彼女は自身の今大会での役割を「コンポガード」と呼びました。
「コンポガード」とは、SGもこなせる得点能力の高いPGのことで、

NBAでよくこの言葉が使われます。


中川HCは大神に1試合30得点という目標を課しました。
国際大会で1試合30得点というのはかなりハードルの高い目標です。
それだけ圧倒的な存在感を見せてほしい、エースとしての責任を背負ってほしい…。
周囲の期待は高まります。





Q太郎のスポーツ旅日記  ~Enjoy!SPORTS~ ♯12 吉田 亜沙美

一方、21歳の若さで堂々ナショナルチームのPGを任されたのが吉田です。
ガードというポジション、165cmの小柄な体格でありながらリバウンドを1試合二桁近く取ります。
どの場面にも吉田が映っていると言っても大袈裟ではないほどの圧倒的な運動量を誇ります。


もちろん、時に見せるトリッキーなパスは男子のような身のこなしで大きな魅力の一つです。
しかし、それ以上にディフェンスやリバウンドで見せる泥臭いプレーが、

彼女をチームから外せない要因となっているのだと思います。

PGとしてゲームメイクの力がアップすれば、今以上に相手チームから恐れられる存在と

なるでしょう。



コンポガード大神とポイントガード吉田の新コンビはまだスタートを切ったばかりです。
来年、日本代表にとって久々の世界の舞台が待っています。
新ガードコンビは世界を驚かせることができるでしょうか?
ぜひ、ベストメンバー、ベストコンディションで世界の舞台を踏んでほしいと思います。