皆さんこんにちは
本日、母が特別養護老人ホーム(特養)への入所となりました。
申し込んでから約2年。
やっと入所となり、息子として「ほっ!」としつつも、
「母も特養には入るようになってしまったんだなぁ」という寂しさも否めません
昨日と今日は、そんな施設との契約やら必要な物の運び込みやらと慌ただしい二日間を送っておりました。
やっと時間が取れるようになりましたので、
金曜日のテーマ「「経営アドバイザーブログ」をお届け致します。
今日も、楽しく真面目に書かせていただきますので、どうぞ宜しくお願いしますね
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これまで二回に分けて私が提唱している”理念経営”が何故成功せず、企業・組織の中に浸透しないのか”というお話しをさせていただきましたね。
1回目の”何故理念経営が成功しないのか?”では、「理念経営が口だけ、文字だけになっていて、全員でその意味を理解していない事が問題である」という事を書かせていただきました。
2回目の”何故理念経営が浸透しないのか?”では、「浸透させる手法に重きを置いていないか、そもそも理念など無くても良いと思っているのではないか」という私なりの考え方を書かせていただきました。
3回目の今回は、1回目と2回目の問題点を踏まえ”どうしたらその問題点を改善することが出来るのか”というお話しをしてみたいと思います。
改善と書きましたが、それほど大げさなことでは無く、
企業・組織の中に理念を浸透させる”場作り”をすれば良いだけのことなんです
この”場を創る”と言って最初に思いつくのは”社内研修”だと思います。
ただ、前回もお話ししましたが「研修をする」と言うと人が居ない等という意見が多く、
なかなか研修を進めることが出来ないのが現状ではないでしょうか
そこで、視点を変え、研修という言葉を使うと構えてしまい、参加するのが面倒だと思ってしまうものだと思うので、”自社の理念をみんなで理解していく場”として考えて行けば良いのではないかと思うんです
そうすると、「研修を行う人が居ない」ではなく、「理念を理解する場の進行役がいるだけ」
となりハードルは低く参加しやすくなるはずです。
もし、進行役を誰かにさせることが不可能であれば、自社の理念を全員に知ってもらいたいと
考える社長自らが進行役をしても良いかもしれません
それによって、”自社の理念の理解と理念を浸透する意義”が明確となり、理念経営が推進できるはずです。
次に、これも前回お話ししたように、話を聞くだけですと行動に落とし込むことが出来ません。
そこで、理念をもとに各業務への落とし込み作業を各部署の人たちが考え、実践できる環境を整備することです。
この2つを行うことで一般的に言うところの”研修”は完成します。
さらに、この研修を忘れない為に”社内プロモーション”を推進するべきです。
例えば①
ポスターやチラシを駆使して「理念浸透強化月間」等という”社内PR”を展開したり。。。
例えば②
理念をもとにした業務活動で成果を上げた方を”表彰する”とか。。。
例えば③
”人事考課の項目”に理念をもとにした成果をアピールする項目を追加するとか。。。
この③の人事考課では、
・自分の仕事を通じて接した顧客が理念の通りの印象を持ってくれた。
・理念を行動の基本にしたお陰で再来訪してくれた。
・理念を理解したことにより新しい改善案を創出できた。
などが良いかもしれません。
そうすることで、決してマニュアル通りの社員にならず、新しい発想で自社を伸ばしていく人材として育ってくれるはずです
また、企業・組織によっては、多くのアルバイトが在籍している場合があると思います。
アルバイトへの人事考課にもこの様な考え方を取り入れることで、正社員に負けない人材として力を振るうようになるはずです
少なくとも私が経験してきたディズニーでは成功していました。
ディズニーのパークは、アルバイトの力があるからこそ成功しているんですから
さて、いかがですか?
今日お話しした様な”理念浸透の場創り”をすることで、頭で理解した理念が自分の行動へ転化していきます。
”考えてアイデアを生み出す行動をする”為には、自分が気づき、動いていくことが重要なプロセスとなるんです。
そのプロセスを理解し評価してあげることが”理念経営を成功させること”に繋がるということを理解して欲しいと思うんです。
私がある企業の研修をした際、中堅の営業部員の方がこんなことをおっしゃいました。
「私の経験を基に新人を育成しました。その結果、新人は理解が深まり営業スキルも大幅に上昇することが出来ました」と誇らしげに語られていました。
その言葉に、私はこんな質問をしてみたんです。
「新人教育は先輩社員として重要なミッションですね。新人が育つには現場での先輩社員からの教育は欠かせません。では、その教育をした際、御社の理念はどのように組み込みながらお話しされたのですか?」
そう聞くと、その営業の方は、
「・・・スイマセン。営業のノウハウは教えることが出来たとは思うのですが、理念を基にした教えにはなっていなかったと思います」という答えが返ってきました。
んん・・残念・・・これでは、”理念経営”が推進されている企業とは言えませんね
一言で営業と言ってもその基本は、どの業種、企業でも同じです。
しかし、自社独自の営業マンを育成するには、理念を如何に各業務に落とし込みながら、営業スキルを高められるかが重要な事だと思います。
競合他社に負けないオリジナリティー溢れる営業スタイルを創り上げる為には、各業務の中に
理念を如何に取り入れていくのかが”キーポイント”になるんだと、是非理解して下さい。
何度も言いますが・・・
頭で理解していても、自分の業務に落とし込み、その中から滲んでくる言動や行動が出来なければ”理念経営”を推進しているとは言えません。
どうか、自社の大切な理念をもう一度読み直し、その中にある神髄を理解し、自分の業務に落とし込んで欲しいと願います
経営者の方には、各業務に理念が浸透し、細かな仕事に反映できるような場創りを是非検討し、実施して欲しいと思います。
そして、その結果・・・
自社が世の中に評価され、歴史と伝統を創っていけるのだと私は思うのです
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今日は以上となります。
”理念経営”が必要だと理解していても、それを実行する方法が解らない、
もしくは、”言うだけ大将”が世の中には多すぎる気がしてなりません
GDPがドイツに抜かれた日本。
とはいえ・・・
日本のコンテンツに世界の評価が高まる中、日本人が持っている感性によって創られた”理念”は「近い将来”底力”を発揮し、またいつ日ドイツを抜くことになるはずだ」と私には思えます。
そのいつ日の為に、改めて”理念”を見直し、浸透させ、
自社の発展の為に活用して欲しいと願う私めなのです
それでは、また
元ディズニー親父の松本でした