皆さんこんにちは
今日はアッツイ一日ですね。
朝から外で動き回っておりましたら、汗がダクダクと流れ落ちてきてしまいました。
まだ浦安は、30度に行っていないようですが、
30度を超える地域の皆さんは、水分補給を忘れず熱中症にきおつけて下さいね。
さて、そんな水曜日のテーマは「東京ディズニーリゾートで体験した事」です。
今日も昔を思い出しながら書いていきますので、最後までお付き合い下さいね
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皆さんは、”オープン・ドア・ポリシー”という言葉知っていますか?
ブログの冒頭から唐突な質問をしてしまいスイマセン
今日の暑さを感じていると、ついこの言葉を思い出してしまったものですから。
この言葉は、東京ディズニーランド開園前にアメリカのカウンターパート(トレーナー)から
教えてもらった”ディズニーの店舗運営の考え方”になります。
なので、ひょっとすると”ディズニー独自の言葉”かもしれませんね
直訳すれば”扉を開ける指針(意味)”となりますよね。
ですが、これだけだと「どうして?」「具体的には?」等と疑問が出てきてしまいます。
なので・・・
今日は、開園前に教えてもらった”この言葉”についてお話ししてみたいと思います
この言葉を教えてもらったのは、開園を控えた3ヶ月ほど前の事です。
その頃はまだ冬。
とても寒い一日でした
当時、店舗の棚などはまだ付いていない建築中ではあったのですが、
ヘルメットを被りながら”店舗キャストの動きを学ぶ”トレーニングを受けていたんです。
その動きを教えてもらう中で”私が扉を閉める動作”をした時のことです。
その私の動きに対してカウンターパートが突然・・・
「何故、今扉を閉めたのですか!?」と目を大きく見開き、怒りながら聞いてきたんです
私はその予期せぬ質問や怒る顔を見て、
「何を馬鹿な質問をするんだ💢」
「寒いからに決まっているからだろうが💢」と
カウンターパートに内心切れてしまいました。
ただ、そこで喧嘩をしても意味がありません。
心を落ちつかせながら、冷静に理路整然と答えを返していったんです
「外は冬の寒さです。」
「店舗内には暖房がついています。」
「扉を開けておくと、外の冷気が中に入ってきて店舗が暖まらないからです。」
すると、カウンターパートは、
「NO! ダメです。」
「オープン・ドア・ポリシーを守って下さい」
と言い始めてしまいました
その言葉に当初意味がわかりませんでした。
「日本の常識とアメリカの常識が違うのだろうか?」と勘ぐったりもしました
でも、よくよくその言葉の意味を聞いていくと、
”ディズニーの店舗運営の考え方”が判ってきたんです
では、その考え方とは・・・
”寒い日のゲストは、暖かい部屋に入りたいと願う”
”暑い日のゲストは、涼しい部屋に入りたいと願う”
だから、店舗の前を通るゲストにいつでも「入りたい!」と思われるように、
扉を開けて運営しなければならない。
どうですか?
皆さんはこの考え方を聞いてどう思いますか?
普通に考えれば”非効率な考え方”ですよね。
”お店側の効率を取るのか?”
”ゲスト側の気持ちを取るのか?”
ディズニーでは、効率よりも”ゲスト側の気持ち”を取った結果が、
”オープン・ドア・ポリシー”という言葉となって表われているんですね。
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今日のお話はこれでおしまいです。
ところで、皆さんは子供の頃よくこんな言葉を聞いていませんでしたか?
「開けたら閉めなさい」って。
でも、今日の話は、”閉めたら怒られた”というお話しでした
国の常識や企業の考え方によって、
子供の頃から教えられてきた正解が変るんですから困ったもんです。
ですから・・・
自分の中にある常識は、
国や時代、そして企業によって変化するモノサシと達観しておかなくてはいけませんね。
それでは、また
元ディズニー親父の松本でした。