皆さんこんにちは
突然ですが・・・
最近、娘を駅に送る途中、次の様な会話をしました
娘:「自分の子供には、好きな事を自由にやらせてあげたいな」
私:「それって夢を叶えてあげたいって事?」
娘:「将来の夢を持つとか持たないとかじゃないんだよね」
私:「じゃ何?」
娘:「好きな事をやれる様に親として応援する環境を整えられるようにしてあげたいって事」
こんな会話をしていると、
子供達がまだ小さい頃よく伝えていた言葉を思い出してしまいました
それは・・・
「人生、早く夢を決めた方が良いぞ」
「”人生決めたもん勝ち”だからな」
という言葉です。
その結果、娘も息子も夢描いた仕事に就いたのは良いのですが、
数年の内に転職してしまいます
その経験をした娘に本音を聞きたいと思い、
この機に乗じて何気なく聞いてみることにしました。
「じゃ、昔とうさんが言っていた言葉はどうだったの?」
すると・・・
「結局その仕事辞めちゃったしね」
「そう考えると、小さな頃から夢を無理矢理創る必要も無いなと思ってる」
「夢と言うよりも、好きな事をしていれば将来の事は自然と決まるでしょ」
と答えたんです。
確かに当時を振り返れば・・・
夢を叶えた仕事を私の子供達が辞めた理由は、
”勤務時間の異常な長さ”や”理不尽な上司”などブラックな職場環境がその原因でした
その実態を見てきた私は、その環境から早く辞めさせてあげたいと思い、
「夢は一旦あきらめろ」
「身体が一番だぞ」
と言っていた記憶が蘇ります
「折角夢を叶えたのにもったいない」と思ったものの、
心身が壊れてしまっては、元も子もないと親として感じてしまったんです。
そんな会話をした日、次の様なネットニュースを見る事になります。
”入社3年未満の若手社員6割が「今の会社を辞めたい・転職したい」
という内容でした。
入社3年未満の若手社員、6割が「今の会社を辞めたい・転職したい」(@DIME) - Yahoo!ニュース
その理由としては、
「昇給の見込みがないから」(40.9%)、「休みがとりづらいから」(29.5%)、
「成長や昇進の見込みがないから」(27.3%)と続いています。
この内容を見ると
”昇給や昇進の見込みがない”の理由は昔からあるとして、
「休みがとりづらい」という理由は、昔よりも現代の若者の方が“プライベートを重視”していることが理解出来ます。
となると・・・
「仕事に夢を持つ人が少ないのだろうか??」
もしくは、
「そもそも夢を持った生き方をしていないのだろうか??」
と昭和の親父は考えてしまいました
そんな疑問ではあるのですが、
この歳になって改めて考えてみると「夢を無理矢理持つことはどうなんだろう?」と
昔の私とは正反対の考え方が浮かんできます
「夢は、好きな事や自分が得意な事を突き詰める先に生まれるんじゃないのだろうか?」
小さな頃から「夢を持て!!」と言ったところで、自分の特性に合わない人生を送るよりも、
自分に合った人生を送る方が楽で、楽しいのではないか・・・と。
子供達に「夢を持て!」と語っておいて今更こんな事を考える自分が嫌なのですが、
還暦を過ぎ、人生を振り返ってみるとそんな考え方になってしまう自分がいます
ただ・・・
「好きな事って何だろう?」「自分の得意な事って何だろう?」と考え、
答えを持っていなければ豊かな人生を送れる保証はないとも思えます。
その答えを得るためには、幼児の頃から”感性を育て”、
”心の中に仕舞われている自分を見つけ出す作業”が必要になる気がします。
そんな風に考えていくと、娘が語った、
「好きな事をやれる様に親として応援する環境を整えられるようにしてあげたいって事」
という言葉は、子供を持つ親としの重要な役割になるのかもしれません
この歳にして子供に気づかされるなんて・・・
幸せな還暦過ぎの親父だと思えた娘との何気ない会話なのでした
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今日のお話はこれでおしまいです。
最近、60代半ばに近づき、これからの人生について考える時間が増えました。
「もっと楽しく、充実させるには如何すれば良いか?」と、
そんな事を考えています。
最初は、「夢を持たねば!」等と昔のように考えていたのですが、
娘の子育ての意見を参考に、「”自分の好きな事”や”得意な事”を形にしてみようかな??」等と
”柔軟な考え方に変えてみよう”と思い始めております。
それでは、また
元ディズニー親父の松本でした。