皆さんこんにちは
明日4月15日、東京ディズニーリゾートが40周年を迎えます
そんな記念すべき日を明日に控えた今日は、昔の思い出話でもしてみようかと思います
古い話ではありますが、開園当初から働いてきた親父の昔話にお付き合い下さい
それにしても、40年というのは長いですよね。
開園の年に生まれた赤ちゃんが、不惑の年齢40歳になってしまうんですから。
私だって・・・
開園年度が入社2年目の若造だったのに64歳という爺様になってしまうんですよ
そんな事を改めて考えてしまうと、「よくぞここまで来たもんだ」と思ってしまいますね。
ただ、これだけの長い間、何も起こらず来たのかと言えば、そんな事は決してなく、
たくさんの難しい局面を乗り越えてきた結果として40周年を迎えられる分けですから、
感慨深い40年です
例えば、開園当初、
「3年も続かない」という世間様の誹謗中傷に悩みながら働いていましたね。
例えば、東日本大震災時、
震災によって多くの国民の心の中に悲しみが刻まれ、
海外からも「放射能で日本は終わりだ」等という噂が広がってしまい、
「ゲストは来てくれるんだろうか?」と不安ばかりが募っていました。
例えば、コロナの影響で、
休園日が突如作られたり、1日5千人しか入園出来ない日が続きましたよね。
この時は、「流石にこのままではオープンできないんじゃないか!?」と覚悟しました。
そんないくつもの難しい状況を乗り越え、40周年を迎えることが出来たんですから、
ホントに素晴らしい事ですし、パークは”ただ者ではない”と感じてしまいました
これも、全ては東京ディズニーランドや東京ディズニーシーを愛してくれているゲストのお陰。
パークをこよなく愛してくているゲストがたくさんの難しい局面の中にあっても、足を運んでくれたからこそ継続してこれた賜だと思っています。
私自身、会社を辞めてからパークに行く機会をなかなか作れないので、
偉そうな事は言えないのですが・・・
足を運んで下さるゲストの皆さんに感謝しております。
ありがとうございます。
これからも、ディズニーのパークを愛して下さいね
そして、足を運んで下さい
なんて・・・
何故、もう辞めた人間がこんなことを言うのかと疑問に思われた方もいるかもしれませんね。
確かに、辞めたのですから、感謝とか言うのはおかしいのかもしれません。
でも・・・
辞めているのですが、ディズニーのパークは、私の子供のように思えて仕方ないんです。
それはどうしてかというと・・・
試行錯誤しながらやっと開園にこぎ着けた経験が強く残っているからなんです。
それに、日本で初のテーマパークを誕生させたという達成感があるからです
そして、開園させただけではなく、年度を追う毎にゲストに来て貰えるよう、
創意工夫をしながら、30年以上日々の仕事を推進してきた自負があるからなんです。
正に、”突貫小僧としてパークを育んできた”と思えるから、
東京ディズニーランドも東京ディズニーシーも愛おしい子供のように感じてしまうんです
ですから、私の生涯を終えるまで、このパークは自分の子供の様に愛し続けると思います
今は、若い後輩達にパークの行く末を任せましたが、
本当だったら死ぬまで携わりたかったというのが本音です。
でも、それは、今の社会、組織が許しません
許さないのなら、外部に出てパークを見守り、
”本来のパーク”を素晴らしさを世間に広げたいという思いで会社を辞めました。
格好つけた訳ではないですが、それが私のパークへの愛情表現であったんです
さて・・・皆さん。
ディズニーのパークの本質は”五感を活用した素晴らしい体験”です
もし、今後パークを訪れたら、皆さんの五感をフル稼働させ、
パークから湧き出る楽しいエネルギーを存分に浴びてみて下さい
そうすることによって、
心の奥底からパークにいる喜びが生まれ、
現実社会では味わえない”幸福感”を身体全体で感じ取ることが出来るはずです
そして、その幸福感を次に、自分がいる現実世界で活用して欲しいと願うんです
活用してくれることで・・・
私の出会った小学校四年生の女の子が呟いた、
「この世の中がディズニーリゾートみたいになったら良いのに」という、
愛ある世界が、皆さんの世界に浸透していくと信じています
子供が感じ取ってくれた東京ディズニーリゾートの世界。
その感じたパークを、現実の世界でも感じてくれる世の中になって欲しいと願う親父なのです。
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今日のお話はこれでおしまいです。
最後に書かせていただいた小学校4年生の女の子の呟きは、
私が会社を辞めるきっかけになった言葉で、私のHPの冒頭にも書かせていただいています。
世の中は何かの”きっかけ”で変化することってよくありますよね。
パークで感じる幸福感が、
皆さんが過ごす現実社会の幸せになる為の”きっかけ”になっていければ、
ウォルトディズニーにも喜んでもらえるのではないかと私には思えて仕方ないのです。
それでは、また
元ディズニー親父の松本でした。