2月20日(金)に行われた橋下徹元大阪市長の講演会に参加しました。テレビやyoutubeでは聞かれない話が盛りだくさんでした。その中で関西・大阪万国博覧会について話します。
1. 万博の真の狙い:夢洲(ゆめしま)再生とIRへの布石
万博の成功は「中間目標」に過ぎず、その真の目的は大阪の負の遺産を国家戦略に組み込むことにありました。
インフラ整備の「表向きの理由」: 長年放置されていた埋立地「夢洲」のインフラ(地下鉄延伸や道路整備)を国費を投入して進めるため、万博という国家的行事をレバレッジ(梃子)として活用した。
統合型リゾート(IR)の誘致: 2030年開業予定の大阪IR(MGM・オリックス連合)を成功させるための基盤整備が真の狙い。建設費が1.5兆円超に高騰しても、高付加価値な施設として十分な採算性が見込まれている。
シンガポールモデルの踏襲: 施設全体のわずか3%のカジノ収益で、維持費のかかる展示場や国際会議場、非日常空間(プール等)を支える「マリーナベイサンズ」の経営手法を導入。
新たな行政財源の創出: カジノ収益から年間1,060億円(大阪府・市に各530億円)が納付される契約を締結。これにより、増税に頼らずに医療・教育・福祉を充実させる新しい行政モデルを目指す。
2. 大阪モデルの実践:既得権打破による収益化
成長を阻む「既得権」を排除し、行政財産を「宝の山」に変えた具体的な改革事例が紹介されました。
① 公共スペースの運営革新(既得権の排除)
事例:大阪城公園・地下鉄売店
旧体制: 天下り団体が低廉な賃料で独占契約し、職員が高給を得る不透明な運営。
改革: 橋下氏の主導により、随意契約を廃止し「一般競争入札」を導入。
結果: ローソンが落札し、賃料は従来の8倍に。市民サービスの向上と市の大幅な増収を同時に実現した。
② 行政財産の有効活用(民間の知恵を導入)
事例:天王寺公園「てんしば」
旧体制: ホームレスのテントに占拠され、一般市民が利用しにくい場所だった。
改革: 民間に運営委託(近鉄グループ)。年間7,000万円の納付金と売上ロイヤリティ7%を条件化。
結果: 芝生広場と商業施設が融合した人気スポットへ変貌。
事例:大阪城公園の多角化
歴史的建造物を高級レストランへ改装、水が抜かれていたお堀での遊覧船運行など、民間発想で次々と収益化に成功。
結論
行政が保有する資産は、既得権を排除し民間の経営ノウハウを注入すれば、膨大な富を生む「宝の山」となります。万博から始まった一連の構想は、「増税なき社会保障の充実」を、持続可能なビジネスモデルによって実現するための壮大な国家戦略であると結論づけられました。
