カルガモ集団と再会
2月18日、小金井公園のふたつ池に10羽以上のカルガモ集団を発見して以来、一眼レフで彼らを写すため(証拠写真を写したくて(^_^;))、折あるごとに、ふたつ池通いをしていた。でも、毎回、振られると、段々と、カルガモ集団はひととき、ふたつ池で休んだだけで、どこか違う池に飛んで行ってしまったのだと諦め始めていた。そして、土曜日の2月27日、nabeさんがテレビを見たいとゴネるので(同じ題目で競う東京と大阪の落語)、落語を見終わって、午後6時過ぎ、ようやく小金井公園に出発することができた。辺りはもうすっかり暗い。今日は星空観察ぐらいしかできないだろうと、持参したのは、コンパクトカメラと、星空観察用の望遠鏡だった。ふたつ池へ到着した頃は、もうランニングする人もいなくなって、辺りはひっそり。池を見回して、思わず、息を飲む。ふたつ池に3匹のカルガモを発見したのだ。慌てて、もうひとつの大きな池のほうへすっ飛んで行くと、いるいる、あちこちにカルガモの姿があって、懐中電灯を向けるたび、びっくりして、スイスイと逃げ回っていた。nabeさんと手分けして、カルガモの数を数えると、10羽ほど。やったー! やっぱり、このカルガモたちは去年巣立ちした若いカルガモたちで、生れ故郷に戻ってきてくれたのだ。「しまった。一眼を持ってくるんだった」と、どれ程悔しい思いをしたことか(^_^;)。コンパクトカメラのフラッシュは1mほど先を照らすだけで、カルガモたちにはまるで届かなかった。そして、2月29日月曜日、どうしてもカルガモ集団の姿を写したくて、夜7時、一眼レフを肩に下げ、ひとり、自転車でふたつ池に向かった。満月が思いきり、低い所にあって、公園の樹々の間からまんまるの顔を出していた。ふたつ池に到着! あああ~、思った通り、カルガモ集団はひっそりと池で眠っていた。今日はサギまで一緒だった。数を数えたいが、あまりに暗くて、懐中電灯の光も中々届かない。どうにか、逃げるカルガモを6羽、数えることができた。一眼レフで撮影を試みるが、余りに暗くて、シャッターが落ちない。懐中電灯を右手に持ったまま、右手の余った指でシャッターを押す。「あー、サーチライトが欲しい」と何度思ったことか。そして、この日、ふたつ池のタヌキとも出会った。20mほど先で、道を横切ったのだ。右側のふたつ池から、バードサンクチュアリの林のほうへ渡って行った。タヌキは、わたしが向けた懐中電灯の光が不思議なのか、しばらくこっちを眺めていた。こちらが拡大したもの。実はタヌキは何匹もいるらしくて、あちこちでガサゴソと枯れ葉を踏む足音がするので、ちょっと怖かった。池の雑草の中でも、懐中電灯の光を反射した二つの目が光っていて、不気味だった。たった一人、真っ暗なふたつ池を観察し続けたものの、カルガモ集団との再会の感動が収まるにつれ、次第に恐怖が増して来て、慌てて、自転車に飛び乗って、帰宅した。画質は悪いが、カルガモ集団の姿をとらえることができて、嬉しかった。今度は、もっと明るい懐中電灯をもって、夜のふたつ池を訪問したいなと思っている。なんとか、nabeさんを騙して、連れ出そうと企んでいる(^=^)。