「箱根の保養所」の二泊三日の旅で、島さん希望の「はこね湿生花園」へ行って来ました。口コミでも「隠れた穴場」と評価が高かっただけに、ここ、初夏の散策にぴったりで、大いに目の保養をしてきました。

 

5/11朝、宿の朝食を満喫して、9時半、宿を出発。最初はバスの出る強羅駅までひと駅なので17分ほど歩く予定でしたが、彫刻の森駅にちょうど列車が来たので、飛び乗って強羅駅へ。すると、駅を出たとたん、「はこね湿生花園」行のバスを見つけて、これまた飛び乗り乗車。この時点でのお客さんはわたしたち3人だけでした(^_^;)。30分ほど、バスに揺られて、まずは朝の元気なおしゃべりタイム。

 

はこね湿生花園、手入れが見事でしたよ。入口には、花の売り場があって、まずは珍しいお花に目移りします。そして、一歩、湿生花園に入ると、「いらっしゃ~い」とばかりに、外国の山野草を配した石で囲った素敵な花壇(サービスガーデン)があって、その脇に木造りの歩きやすい道が伸びているんですよね。ここ、雰囲気、抜群!

そうそう、入り口に、今、NHKでやっている「らんまん」の牧野富太郎氏の名言「きみ、世の中に雑草という草はない。どんな草だって、ちゃんと名前がついている」という幟(のぼり)が立ってました。

さっそくサービスガーデンに、「四季咲きコマクサ」を発見。ちゃんと、名札がついているので、無知なわたしも楽しめます。

その横には、初めて目にする「ピンク・パンダ」という名の「紅花イチゴ」。愛らしい赤い縁取りがポイント。

きれいな小川が流れていて、黄色いお花がいっぱい。どこかの里山にでも迷い込んだ雰囲気です。

「ほんと、手入れが行き届いているわよねぇ」などと、おしゃべりしながら歩いていたら、パンフレットとは道順が違っていたことに気付いて、慌てて入り口まで戻って、左周りの①から再スタート(^_^;)。

 

展示場に寄せ集められた花は知らない名前がいっぱい。まずは見事に咲き誇っていた鮮やかなピンク色の「ストロンボリ―プレオネ」。下は珍しい名前の「ウラシマソウ」。

 

こちらは「ユキモチソウ」と「クマガイソウ」。

 

次の目的地「雑木林」へ行く途中で、池でのんびりお休み中のカモ2羽を発見。目をとろとろ閉じたり開いたりして、警戒心ゼロ(^_^;)。

次はコナラやケヤキなどの雑木林が続く「①落葉広葉樹林区」で、さわやかな朝の空気をお腹いっぱい吸い込みます。

②ススキ草原区、③低層湿原区、④ヌマガヤ草原区などを巡りながら、花探しの、のんびり散策。

小さいながらも、クリンソウが華やかに咲き誇ってました。

湖面いっぱいに黄色い小花が見事!後日、島さんより「コウホネ」とのこと、教えていただきました(^_^;)。

気が緩み、すっかりお花に見とれてしまって、ネームプレートを写すのを忘れたこのピンクが愛らしい花は、島さんの画像から、「タニウツギ」だとわかりました。

徐々に人出もポツポツと増えたようで、青空も少しずつのぞき始めました。

はこね湿生花園の中央には、大きな池。その脇に立てられた「アヤメとカキツバタ、ショウブの見分け方」の大きな看板を3人ともしっかりと読んで、花の見分け方をマスターし、それからは「こっちはアヤメ、あっちはショウブ」などと、当てっこをしながら、おしゃべりを楽しみました(^0^)。

 

せっかくなので、simaさんとnabeさんをパチリ。後ろを振り向くと、箱根の山がすぐそこまで迫っていて、下ばかり見ていた目を思いきり、全体に開放させて、一気に広がる雄大な景色に見ほれました。山の彩りとして、レンゲツツジがとっても似合ってました。

さ、今度はミズバショウの道を通って、箱根湿生花園の端にある仙石原湿原植生復元区へ。ミズバショウは既に花を終え、あの可憐な花とは似ても似つかぬあまりのモンスター格の巨大な葉っぱ群団に興ざめしてしまう。nabeさんが「あんなに大きな葉っぱになるなら、漬物にもなれば役立つのになぁ」などとつぶやいていました。

ミズバショウの道には時折、小さな花が顔を出します。

 

鳥のさえずる中、なんとものんびりした時間が過ぎて行きます。久しぶりに感じるゆったりとした時の流れ。ほんと、ここに来てよかったですねぇ。

だだっ広い仙石原植生復元区には、一本の木の遊歩道が仕立ててあって、ゆったりと歩いては、思いきりの深呼吸。空気、おいしかったですねぇ。いつの日か、ここにも仙石原のたくさんの草花たちが復活するはず。その頃、もう一度、来てみたいなぁと思っています。

下の看板に、復活するであろう仙石原湿原の花たちが載ってました

帰り際に園内で売っているソフトクリームを食べて、大満足し、はこね湿生花園を後にしました。

 

お昼ご飯は、強羅駅かいわいを適当に歩き回っていた時に行列を発見し、そのまま「田むら 銀かつ亭」に決めました。注文したのはボリュームいっぱいの「豆腐かつ煮定食(飲み物付2750円)」、豆腐屋さんだっただけに前菜のお豆腐は美味。歩き回っただけあって、おいしい昼食となりました。

豆腐かつ煮御膳:豆腐かつ煮鉄鍋/季節の前菜4点盛/ご飯/味噌汁お新香/デザート/コーヒー

ところで、ここ「銀かつ亭」は混んでいるので、順番待ちのチケットを出してもらいますが、新館も別館も両方とも予約して、早く座れたほうに行けばいい形になってます。わたしたちは別館のほうが早かったので、そちらで食べました。ちなみに、お店の画像は本館のほうです。旧館だと2つのメニューしかありませんが、本館だと、メニューも多彩と書いてありました。

「はこね湿生花園」と「銀かつ亭」、これ、ベストな組み合わせでしたよ(^0^)。