東京の染色産業の中心地だった「落合・中井」。ここで「染の小道」というイベントをのぞいてきました。妙正寺川に張られた、さまざまな色や柄の反物がずらりと並ぶ様は圧巻。ここ落合や中井では、江戸が育てた手書き友禅や小紋などの伝統が今なお息づいているそうです。
街を丸ごと染め物で飾る「染の小道」はボランティアのメンバーで運営されているそうで、中井駅を降り、川へ向かうと、初々しい着物姿の女の子たちがパンフレットを配ってました。
川沿いの店には、こんな風流な染物があったりして、目を楽しませてくれます。
川の沿道では、自分も参加したのか、学校の作品を探す子や、うっとりと眺める着物姿の人たちなどが川の中をのぞき込んでます。
この日(2/27)はたびたび突風が吹き、反物を容赦なく巻き上げてました。
昔はこの川、汚かったんだよなぁとnabeさん。勤務先がこの近くだったとか。今は透き通った流れで、きれいな緑の藻が流れにそよいでいて、反物とうまくマッチしていました。
店の軒先に飾られたのれんはそれぞれ、染めた作者が番号でわかるように表示されています。全部で95の番号があるところを見ると、この一帯を95ののれんが飾られている? 皆さん、店先にのれんを見つけると、その前でしばしおしゃべり。
こちらののれんはそんな中でも、逸品!
のれんは、作家とお店の方が相談しながら染め上げるとか。のれんをみれば、お店の雰囲気もわかります。
実にわかりやすい本屋さんと、龍を描いた中華料理のお店ののれんです。
下ののれん2枚も人気で、人が集まってました。
最後に若い女の子の着物姿を紹介。ボランティアなのか、お客様なのか、どちらにせよ、街に彩りと活気を添えてました。
「染の小道」でやっぱり一番よかったのは、川を彩る反物。最後に名残りを惜しんで一枚ぱちり。