選手育成の鉄則(飯・クソ・風呂) | 五右衛門風呂って気持ちよかー

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昔懐かしい五右衛門風呂。その五右衛門風呂に関する色々な情報をご提供できればと思っております。

今朝ほど会社でラジオを聴いていたら、心温まる話題が流れていた。


滋賀県のある警察署に、何と30年もの長きに渡り毎月、

「困った人のために使って下さい」 と現金が届いているそうだ。


最初は、1000円/月だったのが、最近では5000円/月となり、その総額は80万円にも及ぶという。


1、2度ならともかく、30年もの間継続されるとは・・・・


うーーん、


「すごかー」

「よかねーーー」 


と朝から方言が出るくらい、清々しい気持ちになった(笑)。


よーーし、今日はお気に入りの雑誌「致知」から記事を紹介しよう。


「人間力メルマガ」より転載



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       「選手育成の鉄則──飯・クソ・風呂」
           
         古沼貞雄(帝京高校サッカー部元監督)
        
            『致知』2009年5月号
             特集「執念」より
        http://www.chichi.co.jp/monthly/200905_pickup.html#pick2
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無我夢中で練習を続けた結果、
帝京高校サッカー部は10年目に初優勝を果たしました。

私たちのチームは黄色いユニフォームで、
これは世界を代表するブラジルと同じです。

だから、あの帝京の黄色いユニフォームを着て
国立競技場の芝生を踏みたい。
そういう夢を持った子が入ってくるようになったんです。

ですからこちらでさほど期待していないような子でも、
目標を持った子は、3年間でかなり熟練してきて
想像以上に成長するんです。


私が帝京高校で取り組んできたことは、
選手たちに「夢」を持たせること。

そしてそれを追うための「やる気」。

さらにそのやる気を持続させるために不可欠なのが
「アイデア」ですね。


そして私はその3つを司るものの中に
「基本」というものを置いたんです。

トレーニングや技術の習得といったことから、
生活習慣に至るまで。言葉で表すと



「飯(めし)・クソ・風呂」



です。これを強化合宿などの際に徹底してやりました。
飯の食い方から箸の持ち方、ご飯一膳、米一粒でも
作ってくださる方に敬意を示して感謝をする。
嫌いなものだろうと何だろうと、
出されたものはとにかく全部平らげる。


それから「トイレ」。
これは共同で使うものですが、
便器を汚したら自分の手で掃除をさせました。

生徒は必ず「先生、雑巾を……」と言いますが、私は
「てめぇで汚したものはてめぇの手で拭き取れ」と、
有無を言わせずやらせました。


「風呂」の入り方でも、130人の部員のうち、
10人か15人ずつ、上級生のほうから
入っていくのですが、私が
「湯船の湯を使い過ぎたり、垢を浮かせたりしたら、
 合宿費をおまえらだけ割り増しする」
と言ったら、130人が入っても垢一つ浮かさない。

すると旅館組合全体で「あそこの学校はすごい」と
語り草になったそうです。

またそういうことがしっかりできた年には、
不思議とチームも優勝するんですね。
ところが「先生、今年の生徒はちょっと……」と
宿屋のオヤジが言う時には負けますね。

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上記最後の所の、


ところが「先生、今年の生徒はちょっと……」と
宿屋のオヤジが言う時には負けますね。

この一文は、非常に印象的である。


高校生位のスポーツにおいては特に、技術云々より、人間として当たり前の事がちゃんとできているかという方が大事だと言う事だろう。


今問題になっている、大阪の高校。

強豪だったらしいが、指導顧問の体罰によるやり方は、やはり目に余るものがある。


体罰を全否定するつもりはないが、仮にどうしても体罰が必要となった場合にはそこに、指導顧問としての確固たる意思と、愛情があるものでなければならない。

要は、叩かれた本人が 「叩かれた自分が悪い」 というような場合であれば必要かもしれない。

 


高校生位の生徒を指導する指導者には、この帝京サッカー部元監督のように単にスポーツを指導するだけではなく、人として成長させる事ができるような人になって欲しいとつくづく思う。