いつもブログをご覧頂きありがとうございます。

本日は「視野検査」についてお話させて頂きます。

当院に初めてご来院頂いた患者様には、視力検査・眼圧検査・眼底写真など「念のため一通りの検査をさせて頂いてもいいですか」
とお声がけする事があります。

前回ブログでご紹介した「緑内障」も、この一通りの検査で「疑いの有無」がある程度分かります。

疑い有りの場合、まず最初に受けて頂くのが「視野検査」です。
緑内障の検査で自覚検査として、とっても重要な検査です。(緑内障以外の病気で視野検査をする事ももちろんあります)
緑内障の場合視野の欠損になかなか気付くことができないのは、片目に見えない部分があっても、反対側の目で補ってしまうからです。また、片目で見た場合でも、ある程度の欠損なら、欠けた部分を脳の働きで補ってしまい、異常に気付かないことが多いのです。


このような感じです。


※視野検査の方法は…

視野計の内側に顔を固定し、中心のマークを見つめた状態で、周りに出てくる小さな光が見えたら手に持っているボタンを押します。 これを繰り返し、視野の中で見えない部分を調べます。 検査は片目ずつ行い、すべての検査が終わるまで10分~30分以上かかる場合もあります。


視野検査は当院では動的視野検査(ゴールドマン視野計)と静的視野検査(ハンフリー視野計)の両方を採用しています。


ただ視野検査は、先程も書きましたように自覚的検査(自分で光を感じたらボタンを押す検査)です。そのときの患者さんの気持ちや体調がよく反映されてしまう検査です。落ち込んでいたり、緊張してドキドキして検査を受けるとうまくいきません。


視野が悪くなっているんじゃないかとか、ボタンを押せない、つまり光が感じない時間が多くなると不安に思ってしまって、検査中に眼がキョロキョロ動く人がいます。眼を動かすと検査結果が不正確になってしまいます。視野検査は正常な方でも見えない光を提示したりして検査するので、焦らず正直に受けてくださいね。(明らかに光っているのに押さない、光っていないのに押すとそれがデータになって出てきますので、適当に押していると判断されてしまいます)


視野検査の結果次第で安心できればいいのですが、視野欠損が見つかり落ち込んでしまうこともあるかもしれませんね。でも、今の時点で発見できたことを前向きに捉え、一緒に大切な視野を守っていきましょう!


何か不安になる事があれば、検査員にお気軽にお声がけくださいね。一緒に不安を解消していけたらなと思っております。