場の意識に初めて気付いた時の話。 | \元 考えすぎる人/ 快適人生ナビ

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幼少期からの深刻思考がとまらず心を病む
本を読み漁り、悩みの「対処法」コレクターへ
自分の人生で実践し人生好転。
ある日思考が止まる体験し「からっぽ頭」になる。苦悩がなくなり、悩みの「解決法」としてこのプロセスを提案するようになる。

私が以前心を病み

カウンセリングを受けていた頃の話。




何度目かのカウンセリング。

自分の苦しみをわかってもらいたい私は
あれやこれや自分の気持ちについての
説明をしていた。

その方はとても親身に聴いて下さった。

すると
何を尋ねられたのかは覚えていないが

今度はカウンセラーさん側から
いくつかの質問を受けた。

それに対して
必死に答える私。


「私」への執着の強かったわたしは
カウンセラーさんに対して
散々喋り倒したのを覚えている。

すると

「他にありますか?」と
カウンセラーさんが私に尋ねた。

その瞬間。



しーーーーーーーーーーーーん
直前に散々喋り倒したせいか

まっっっっっったく
頭には何にも浮かばず

変わりに、しーーーーーーーーーーんと
スイッチが切れたかのように
思考はうんともすんとも言わなくなった。


言葉は浮かばないのに

なにか言葉を発っせあせるおーっ!

焦っている不思議な感覚。


でも心地良い静寂。




ふと「自分」がまるで他人になったような
感覚になった。

黙りこくって言葉を発さないオキタマキを

じーっと
見つめるだけの意識凝視

その数分間は
まるでオキタマキが
がんじがらめで抱えていた悩みが
すべて跡形もなく消滅したようだった。

清々しい数分間。

目の前で言葉を失った私を
心配そうに
カウンセラーさんが
見つめていた。

ようやく「我に帰った」私は
と絞り出したのだった。
あれはなんだったのか…?
帰る時にはまた忙しない思考に巻き込まれていた私にその問いの答えは浮かばなかったのだった。



(今になってあれが
思考が止まった状態なのだと
分かるんだけどね指差し指差し