森に分け入り、見て、触れて、味わって -五感で感じるきのこの世界 


 

皆さんこんにちは!

市民レポーターの「てらはる」です。

私は登ることが大好きで、山梨県の色んな山を登ったり、坂道をロードバイクで走ったりして週末を過ごしています。
甲府市の魅力はなんと言っても360°見渡す限り視界に写る山々!
自然」をキーワードに、皆さんが是非足を運びたくなるおすすめスポットを紹介していきたいと思いますので、よろしくお願いします!

 



甲府市の「武田の杜サービスセンター」で開催された“野生きのこ教室”に参加してきました。
この教室は、身近な森で自然と触れ合いながら、きのこの世界を学べる人気イベントです。

森で各々が自由に採取したきのこを講師に見てもらい、名前や食べられるかどうかを判別してもらえるのが魅力。

最後にはなんと旬の野生きのこを使った「きのこ汁」も味わえ、子どもから大人まで幅広い世代が楽しめる内容になっています。



まずは、元森林総合研究所特別研究員柴田先生による座学からスタート!
「きのこを探すなら、どんぐりや松ぼっくりを探すこと!やぶの中よりも、のんびりランチをしたくなる場所に生えている。」とのアドバイスが印象的でした。
きのこは約5,000種類あるものの、名前がついているのはその半分ほど。
そのうち食べられるのは約300種類、毒きのこは50種類程度で、残りはまだよく分かっていないそうです。



座学を終え、森の中を自由に散策していきます。
武田の杜を歩きながら、よ〜く目を凝らさないとなかなか見つからないきのこ探しに挑戦です。

食べられるかどうかはさておき、とにかく見つけたら採取!
約1時間の探索はまるで宝探しのようで、夢中になってしまいました。



センターに戻ると、テーブルいっぱいにきのこを並べて判別タイム。
見た目や匂いで素早く判断する講師のプロの技に感嘆です。


約30人の参加者が探したきのこの中で、食べられるきのこはなんと1種類のみ
毒きのこや、食べられるけれど美味しくない種類が大多数でした。

近年は温暖化の影響で10月でも夏のきのこが多く、毒性の強いものが目立つそうです。
秋が短くなったことで、美味しい秋のきのこが減っているという話も印象的でした。



残念ながらお持ち帰りできるきのこはゼロという結果でしたが、センター特製の「きのこ汁」が待っていました。



入っていたのは、ショウゲンジクリフウセンタケハナイグチアミタケハタケシメジの5種類(どれも初耳!)。
だしがよく効いていて、香り豊かでとても美味しい一杯でした。

野生きのこ教室は、専門知識がなくても楽しく野生きのこの採取ができ、採取したきのこについて講師の方が丁寧に教えてくれるので、初心者にぴったりのイベントでした。
学びと味覚の両方を楽しめる、まさに“秋らしい一日”を過ごすことができました。