先日、「若さ」と「短気」と「不平不満」と言う事について、光風流の師範と話をする機会がありました。
話をするといっても、講演とかって事ではなく、ディスカッションする機会です。
どういう事かというと、
世の中のどんなところに行っても必ず、
何かと言うとふたこと目には自分の事は棚に上げて、人の悪いところを指摘する人がいます。
何かあるとすぐに怒る人がいます。
自分の思い通りにならないとイライラする人がいます。
周りの人と調和を持つことが出来ない人がいます。
私ばかりこんなにさせられている(こんなにしている)っていつも思っている人がいます。
これってなぜだろう。。。。。
という事についてです。
よく若い時は気が短かったけれども、年がいって気が長くなったという言葉を耳にします。
若い時は不平不満を言ったり、人の指摘をよくしていたが、年がいって寛容になったという言葉も耳にします。
これって若いからダメで、年がいったら人間的に成長したっていう事でしょうか?
。。。。。。。。。。
いいえ違います!!
ここをよく勘違いされがちですが、これは年齢の問題ではなく、その人の経験に基づく学びから育まれた度量の問題なのです。
短気、すなわちすぐに怒るというのは、その人の想定の範囲や許容範囲を超えたからキレる、すなわち怒るという行動になっているのです。
すなわち、経験が豊富で、あらゆる場面を想定できているならば、キレる必要はないわけですよね。
あ~やっぱりそうなったか。。。
とか
そうなるんだったら、この方法を講じていこう!
という思考になりますよね。
他人の足りないところを、ことさらに取り立てて言う人というのは、そうする事で自分の優位性を周りに知らせようとしているのです。
自分の方が明らかに経験も知識も豊かであれば、そんなことしようとも思わないですよね。
幼稚園の子供が変なことしていたら、それをことさらに取り立てて言わないですよね。
またアホなことしている~。
とか
私も子どもの頃にはこんなことしていたなぁ。。。
って思うだけですよね。
幼稚園の子供に「あほ~」って言われても腹も立たないですが、自分に近い年齢や経験の人に「あほ~」って言われたら、「なに!!」ってなりますよね。
私の周りの皆さんを見ていると、はっきりとした特徴があります。
それは年齢に関係なく、それぞれの世界で第一線で頑張っている人は、人間的に豊かであり、明るく、度量が有り、勉強熱心で、しっかりと自分の価値判断のもとになる物差しを持っておられます。
私より若いみなさんにもこういう方が沢山おられます。
一緒に時間を過ごしていて、刺激になりますし、勉強になりますし、自らの成長の活力となります。
反対に私より経験豊かであるはずの先輩の方々の中に、残念な人も沢山おられます。
一緒に時間を過ごしていて、何故にそんなに自己的で利己主義で、我儘なのか、不思議でなりません。
若いから未熟で、高齢だから成熟しているというのは単なる思い込みです。
私は最近特にそういう事を感じるようになってきました。
素晴らしい人と言うのは、年齢の若い高齢に関係なく、その素養を持っています。
自分自身を高めようと思うならば、そういう方達と同じ世界に居る事が出来るように自己研鑽するべきですし、自らの狭い世界から外に出て、そういう皆さんと共通の話題を持ったり共通の経験をする事で、自らを成長させる必要があります。
私自身も常にこうありたいと思いますし、ただのオッサンには成り下がりたくないと思います。
(大笑)
あなたは、若いというだけで相手を見下していませんか?
あなたは、新しい世界の方と交流しようとしていますか?
あなたは、周りの色々な人と一緒に、心から笑う事が出来ていますか?
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光風流家元 内藤正風
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