Essra Mohawk / Primordial Lovers | KOFNのある日どこかでJazz

Essra Mohawk / Primordial Lovers

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1970年にリリースされたEssra Mohawkのこの2ndアルバムは、発表当時、ローリング・ストーン誌から「今までに出た最も優れた25枚のアルバムの一つと高く評価されたアルバムです。

音楽はローラ・ニーロをさらにエキセントリックにした感じで、曲によってはジョニ・ミッチェルのような雰囲気もありますがいいアルバムだと思います。誰にでも到達できるものではない品格のようなものを感じます。

ジョニ・ミッチェルの「ブルー」やローラ・ニーロの「ニューヨーク・テンダベリーと並び称されるべきアルバムだと思いますが、当時もあまり売れなかったしいまだに比較的知名度は低く、残念に思います。


当時売れた他のアルバムと比べると、気のせいかもしれませんが少しマイナーな雰囲気があり、野生的であり、沈み込むような翳りがあります。でもそこが逆に魅力でもあり、知的に抑えた情熱を感じます。

緊張感があり、40年の時を超えて突き刺さってくるような鋭い感性を感じます。


数年前Essra Mohawkのアルバムが何枚かCD化されましたが、このアルバムは権利の問題でCD化されませんでした。その前にRhinoからCD化されたことはあるんですけど、限定盤だったため入手が難しくなってしまってます。間違いなくEssra Mohawkの最高傑作です。


ジャケットの醸し出す雰囲気がまたたまりません。

これはEssraと夫のFrazier Mohawkの身体の写真なんだそうです。


“I Am The Breeze”の静けさ、“Spiral”のソウル、

Crosby, Stills, Nash & Young の "Deja Vu"が生まれるきっかけになったという“I Have Been Here Before”。


B面はさらにいいと思います。

今宵はこのアルバムに酔っています。

暗い心の風景を明るく照らし出す力強い音楽です。



Reprise 1970

Produced by Frazier Mohawk


A-1. I Am the Breeze
A-2. Spiral
A-3. I'll Give It to You Anyway
A-4. I Have Been Here Before
B-1. Looking Forward to the Dawn
B-2. Thunder in the Morning
B-3. Lion on the Wing
B-4. It's up to Me
B-5. It's Been a Beautiful Day



参考記事

Essra Mohawk / エスラ・モホーク