Sooner Or Later / Hamish Stuart
ヘイミッシュ・スチャート(vo, g)といえば、イギリス出身のファンク・ソウル・R&BバンドであるAverage White Band(アヴェレイジ・ホワイト・バンド)の中心人物でした。
このアルバムはそんな彼が1999年に初めて出したソロ・アルバムです。
彼の知名度からしてあまりに遅いソロ・デビューではないでしょうか。
彼のソロ・アルバム発表までの道のりを。
AWBが解散したのが1982年。その後の彼はジョージ・ベンソンやアレサ・フランクリンなどに楽曲を提供するなど、コンポーザーとしての活動が中心でした。
彼の作曲のセンスは抜群で、ネッド・ドヒニーとの共作による「ワッチャ・ゴナ・ドゥ・フォー・ミー」などはチャカ・カーンが歌ってヒットしたのはご存知の通り。
84年にはデヴィッド・サンボーンのライブ・アルバム「Straight To The Heart」のフューチャーリング・ボーカリストとして突如登場して素晴らしい喉を聞かせてくれました。
88年にはAWBの盟友であるスティーヴ・フェローン(dr)やアンソニー・ジャクソン(b)とEasy PiecesというAOR/フュージョン・グループを組んでアルバムを一枚出しています。
89年からはポール・マッカートニーのアルバム参加を期にレコーディング/ライブのメンバーとして94年までポールと行動を共にし、ワールドツアーで来日もしました。
彼の初ソロ・アルバム「Sooner Or Later」は、AWB時代を彷彿とさせる彼のセンス良いソウル・フィーリングに溢れた佳作となっています。
特に彼の特徴であるメロウな面が良く出ていて、ミディアム・テンポのグルーヴによく馴染んでいます。
Sooner Or Later (1999) - Hamish Stuart
1. Sooner / 2. Makin' It Up / 3. It Is What It Is / 4. Care For You / 5. I Don't Wanna Be A Rock / 6. La La Land / 7. Or / 8. Reach You / 9. New Kind Of Fool / 10.Same Old Moon / 11.Once There Was Love / 12.Midnight Rush / 13.Later / 14.She's My Lady / 15.Whatcha Gonna Do For Me ?
Produced By Hamish Stuart
Musicians: Hamish Stuart(Vo, G), Ian Thomas(Ds), Steve Pearce(Bs), Jody Linscott(Perc), Andy Wallace(Key), Adam Phillips(G), Chris 'Snake' Davis(Sax, Flute) etc.
Youtubeの映像は、まずはこれでしょう。
デヴィッド・サンボーンとの「Straight To The Heart」のセッションから、アル・グリーンのカヴァーで「Love & Happiness」。
これはグレートです。
David Sanborn(as), Marcus Miller(b), Hiram Bullock(g), Buddy Williams(ds)...
David Sanborn Love And Happiness (feat. Hamish Stuart)
Pick Up The Pieces by Hamish Stuart
Chaka Khan - What 'Cha Gonna Do For Me (Live 1981)
(Hamish Stuartらしき人がバックでギターを弾いている)