More News for Lulu / John Zorn
本当は「News for Lulu」が欲しかったんだけど、- eBayで間違って買ってしまった「More News for Lulu」です。
でも聴いてみたら凄く良いので、間違って良かったかもなんて。
でもやっぱり「News for Lulu」も欲しい。
高いんですよね、この2枚とも。
廃盤になってしばらく経つようですが、1年前ぐらいまではまだ買えるレベルの値段だったのが、今じゃどこを見てもとんでもない高値が付いてしまって。
ヤフオクに出品されればかなり値段は吊りあがるし、
頼みの綱のeBayでも最近は高い。
こんなに内容が良くて名盤の誉れ高いCDなのだから、
ぜひ再発を願いたいと思います。
「More News for Lulu」は「News for Lulu」の続編のようなアルバムです。
収録曲はほぼ同じで、「News・・・」がスタジオ盤、
「More・・・」がライヴ盤といった趣。
1992年、スイスのHAT HUT RECORDSから発売されました。
John Zorn(as)とGeorge Lewis(tb)とBill Frisell(g)のドラムレス、ベースレスのトリオが、ハードバップの天使のようなKenny DorhamやHank MobleyやSonny Clarkらの曲をプレイします。
日本では人気のあるこれらのハード・バッパー達も
アメリカでの知名度はイマイチ。
愛すべきこれらのB級?ハードバップの佳品を、John Zornがいつものフリーキーなトーンは抑え目にクールなジャズ・マナーで演奏します。
John Zornは実に色んなタイプの音楽をやっていて、僕は結構どれも好きなのですが、このアルバムはその中でも最もスタンダードなJazzに近いものだと思います。ハードバップへのオマージュですね。
ただ、単なる良き時代のハードバップへの懐古趣味で終わってないのがさすがで、実に刺激的な演奏になってます。
3人の演奏は果たして全部アドリヴなのかそれとも計算されたアンサンブルなのかわかりませんが、今そこで音楽が生まれているジャズの醍醐味というか緊張感のようなものを僕は感じます。
しかしなぜ「ルル」なのかはわかりません(笑)
More News for Lulu
1. Blue Minor I (Clark) 6:04
2. Hank's Other Tune (Mobley) 6:21
3. News For Lulu (Clark) 5:26
4. Gare Guillemins (Mengelberg) 3:47
5. Minor Swing (Patton) 5:40
6. KD's Motion/Windmill (Dorham) 5:02
7. Funk In Deep Freeze (Mobley) 4:36
Tracks 1-7 recorded live by RADIO FRANCE at the Maison de la Radio, Paris on January 19, 1989.
8. Eastern Incident (Clark) 5:58
9. Lotus Blossom (Dorham) 4:15
10. Melanie (Redd) 5:01
11. Ole (Redd) 5:01
12. Blue Minor II (Clark) 5:04
13. Peckin' Time (Mobley) 3:29
14. Blues, Blues, Blues (Redd) 4:42
15. Melody For C (Clark) 5:46
Tracks 8-15 recorded live by PETER PFISTER at Stadttheater Basel/Switzerland on January 18, 1989.
おまけ映像
Naked City PLUS - James Bond Theme (J. Barry / Monty Norman)
Cyro Baptista - percussion,
Carol Emanuel - harp,
David Weinstein - piano,
John Zorn - alto sax,
Joey Baron - drums,
Bill Frisell - guitar,
Fred Frith - bass,
Wayne Horovitz - hammond organ
(John Barry / Monty Norman cover live 1992 at Bimhuis, Amsterdam, Netherland)