体外受精・顕微授精:ちょうどいい大きさ | クイズで学ぶ不妊診療最前線~愛/AIなんだ

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これまで着床不全やPGT-A(胚染色体解析)の問題を取り上げてきました。時代は流れ、今や人工知能が診療に取り入れられるようになってきました。この大きな変革の中で、生殖医療専門医の立場から不妊症・生殖医療全般にわたって自身悩み考えながら学習していく記録です。

出典:Bassil R et al., Can Oocyte Diameter Predict Embryo Quality?

Reprod Sci. 2020 Sep 2. doi: 10.1007/s43032-020-00306-3.

 

以前に「『卵胞の直径』と、その卵胞から回収された卵子由来の胚染色体正常率との間に関係はなかった」

という報告を紹介した。

 

今日は回収した3355個の成熟(MII)『卵子の直径』と良好胚盤胞到達の関係を調べた、トロントからのレポート。

 

・卵子直径が105.96 and 118.69 μm(平均±1SD)のサイズにある時、very small やvery largeな卵子よりも、良好胚盤胞到達率が高かった(17.1-17.4% grade 1 embryos).

 

・卵子の大きさと良好胚盤胞到達率の間には相関関係がみられた

 

標準的なサイズのものが成績が良かったそうだ。

染色体解析はされていない。

 

今日の一曲:Jay W McGee - Alice ! I'm In Wonderland  

歌い方にやや癖のあるカナダ人。同郷のMighty Popeと共通する部分を感じる。