ある実験中、研究者が無髄神経線維を切断した。  これらの神経線維は次のうちどれを構成している可能性が高いか?


 A.
骨格筋への運動神経
 (6%)

 B.
腱からの知覚神経
 (16%)

 C.
acinian小体からの知覚神経
 (41%)

 D.
自律神経前駆神経
 (14%)

 E.
自律神経節後神経
 (20%)





正解
E

選択肢の中で、自律神経系の後神経節軸索だけが無髄である。  無髄ニューロンは有髄ニューロンよりも直径が小さく、活動電位の伝導速度が遅い(~2m/s)。  その他の重要な無髄軸索には、熱感覚を伝える求心性ニューロンや、ゆっくりと起こる鈍痛、灼熱痛、内臓痛を伝える求心性ニューロンなどがある。  嗅覚の一次双極性感覚ニューロンも無髄である。  無髄ニューロンはC群神経線維とも呼ばれる。

(選択肢A、B、C、D) 骨格筋への運動ニューロン軸索は有髄であり、伝導速度が速い(グループA-α神経線維)。  ゴルジ腱器官を支配し、筋緊張に関する求心性情報を伝達する感覚軸索は、A-β有髄線維を含む。  莢膜は、皮膚の皮下組織や腸間膜、腹膜、関節包に存在する、急速に適応する機械受容器である。  触覚と振動覚を媒介し、有髄A-β線維に支配されている。  自律神経系の前部神経節線維(交感神経と副交感神経の両方)も有髄である(B線維)。

教育目的
無髄神経線維は有髄神経線維よりもゆっくりと活動電位を伝導する。  一次感覚(求心性)線維のうち、ゆっくりとした痛覚、熱覚、嗅覚を司る線維は無髄である。  遠心性ニューロンの軸索は有髄であることが多いが、自律神経節後ニューロンに由来する無髄線維は例外である。