中学校に入ると、試験の成績の順位が通知される。
1年の最初の試験、1学期の期始試験の順位は学年で9番だった。
中間試験は6番になっていた。
中間試験の順位を見た父の二郎がこう言った。
二郎「清巳、わしは中学で1番じゃった。お母さんもオール5で1番じゃった。お前も普通に勉強しとったら1番が取れるように産んでやっとる。じゃけど、わしは心の広い人間じゃけん、直ぐに1番になれとは言わん。期始試験が9番、中間試験が6番と来たんじゃけん、期末試験は3番でええぞ。2学期に期始試験で1番になったんでええからな。」
結局期末試験の順位は46番だった。
二郎は言うまでもなく激怒した。
二郎「何じゃこの順位は、どういうことぞ。」
清巳「どういうことかと言われても・・・これが今回の順位じゃけん。」
二郎「清巳、お前は悔しくないんか、40人に踏みつけられたんやぞ。」
清巳「別に踏みつけられたとは思ってない。これは試験の順位じゃろ、踏みつけるも踏みつけんもないじゃろ。」
二郎「なんと覇気の無いやつじゃ。悔しくないというんか?」
清巳「学年には260人おるんよ。まだ後ろに200人以上おるんよ。」
二郎「くぅぅー、上から20番までが人間なんじゃが。それから下は人間じゃないんじゃ。お前は人間じゃない奴と自分を比べるんか。情けない。」
私は驚いた。あまりにも、あまりにもひどい考えではないか。
成績の良しあしで、人間じゃないとは。
じゃあ成績の良くない同級生は何なんだ。