渡邊いくみ先生主宰の
WISH英語絵本音読倶楽部」に参加しています。

 

今月の課題絵本は、

イギリスの作家 Lucy Cousins(ルーシー・カズンズ)さんの 

"I'm the Best"でした。

 

 

 

ルーシー・カズンズさんの代表作は、Maisyシリーズ花

ねずみのメイシーちゃんです。

 

メイシーちゃんとそのお友だちの

かわいくてカラフルなイラストを見たことがある方も

多いのではないでしょうか。

(ちなみに、英語では メイジィ と発音します)

 

オフィシャルサイト(英国)

 

 

"I'm the Best"は、2010年に出版された絵本。

邦題は、『ぼくがいちばん!』

 

 

 

どんな絵本?

ぼくがいちばん!と自慢するDog(犬くん)が主人公。

お友だちのMole(モグラ)より走るのが速いし、

Goose(ガチョウ)より穴を掘るのが上手、

Ladybug(テントウムシ)よりずっと大きいし、

Donkey(ロバ)より泳ぐのが上手なんだぞ!

えっへん!

 

Dogが自慢ばかりするので、

みんなは悲しい気持ちになってしまいました…

でも…

というおはなしです。

 

シンプルなストーリーに見えて、

子どもの「思いやり」や「自己肯定感」について

考えさせられる1冊です。

 

 

でも、ルーシー・カズンズさんの絵本です。

それだけでは終わりません!!

 

感情が豊かでどこか憎めない主人公のDogに

読者は感情移入するんじゃないかと思いますが、

 

最後のオチの場面で

どのようなメッセージを受け取るかは、

人それぞれなんですね~。

 

そこも、とても興味深いと思いましたニコニコ

 

 

また、この絵本、深く読んでみると

お友だちのLadybug、Mole、Goose、Donkeyの

個性や性格も表現されているのが分かります。

 

もちろん、それには正解はなくて

読み手がどのように受け取るか、

ということなんですけど

 

そんな余白をも感じることができるこの絵本、

名作なんだな と思いました気づき

 

絵のタッチが素敵

絵のタッチについても、少し書かせてください。

 

ルーシー・カズンズさんの絵って

はっきりしたアウトラインと

カラフルな色づかいが特徴だと思うのですが、

 

"I'm the Best"の絵は

実は、ルーシー・カズンズさんらしさを

存分に出しながらも

絵のタッチが、少し違うんです。

 

わたし、この絵本をはじめて手に取った時、

あ、このタッチもまた素敵だなと思いました照れ

 

 

ルーシー・カズンズさんは、

Maisyシリーズや他の作品をかくときは

不透明水彩絵具(ガッシュ)を使うと

聞いたことがあります。

それが色彩の表現に個性が光る作品になってるんですねハート

 

ところが、この"I'm the Best"の絵本では、

インクを使って描かれているそうです。

 

ほかの作品は、背景もカラフルなことが多いですが、

"I'm the Best"の背景は、白です。

 

そこに、スケッチ風に描いた草花や、

紙ににじんだインクが

登場人物たちをとても引き立てているなぁ、

とわたしは思いましたニコニコ

 

絵本の「とびら」にも

インクを使った絵があります。

これも、とてもすてきですキラキラ

 

たくさんの色が使われていて、

これも作者からのメッセージだったりするのかな、

と思ったりもしました。

(ぜひ見てみてください~ラブラブ

 

英語に親しむ

英語をまなぶという観点からも、良書です。

 

自然に身につけたい英語表現がたくさん出てくるので、

暗唱できるくらいまで、

親子で読み深めたいな、と思いましたニコニコ

 

そして、ママたちにも

ぜひこの絵本を紹介したい!!ので

「ママが英語絵本を楽しむワークショップ」で

取りあげてみたいと思います。楽しみです飛び出すハート

 

 

英語絵本インストラクターの そりまちななです。

子育てを通して、絵本の奥深さにふれ、英語絵本の楽しさを伝える活動を始めました。

2021年にバイリンガル絵本読み聞かせインストラクター資格、

2023年にRhymoe英語絵本読み聞かせトレーナー認定を取得。

現在は、札幌市内で絵本とリズムあそびの親子英語サークルを開催するほか、ママ向けの英語絵本講座も行っています。札幌市在住。