今年、毎月1冊の洋書(児童書を含む)を読むことにチャレンジしていますキラキラ

 

自分の楽しみのために、読んでいますニコニコ

 

 

1月に読んだ洋書は、こちらです気づき

 

"Who Was Dr. Seuss?"

Penguin Workshop(2011)

 

 

Who Was?シリーズは、

世界の偉人・著名人について

易しい英語で書かれた伝記シリーズです。

 

Dr. Seuss(ドクター・スース)は

アメリカでは

知らない人がいないと言われているほど

有名な絵本作家ですが、

 

日本では、一般的に

それほど知られていないような印象があります。

 

だから、どんな人物だったのか、その素顔を知りたいな、と思いました。

 

 

結果、ドクター・スースの人柄や、

彼の生きていた時代背景についてよく分かり、

大変興味深い一冊でした!!

 

 

Dr. Seuss(ドクター・スース)の本名は、

Theodor Seuss Geisel

(セオドア・スース・ガイゼル)

愛称は、Ted と言います。

 

 

本書では、Tedの幼少期、

学生時代、

働き始めた時代と、

興味深いエピソードが語られて、

徐々に読むのに夢中になりました!照れ

 

子どものための本を書くようになってからは、

作品が誕生するまでのエピソードも語られていて、

とても面白かったです!

 

やはり、作者について知ると、

その作品について興味を持つようになったり

理解が深まったりしますよね花

 

特に、Chapter 8 で
ドクター・スースの代表作のひとつである
"The Cat in the Hat" 誕生のエピソードが描かれてからは、

すごくおもしろくて、

最後まで一気に読み終えましたびっくりマーク

 

"The Cat in the Hat"は、

当時のアメリカの1年生が習う単語のうち

225の単語だけを使って書き上げられています。

 

ことば遊びの要素や

ライミング(韻を踏むこと)をふんだんに盛り込みつつ、

おもしろいお話を書き上げるなんて、すごいですよねびっくりマーク

 

(札幌市の図書館でも借りられますよ♪)

 

 

 

本書の感想とは少し話がそれるのですが、

もう一つだけ、書いておきたいことがあります。

 

2021年3月にドクター・スースの初期作品
6点が、人種差別描写を含むという理由で
出版停止になっています。

 

 

 

当時、わたしがこのニュースを知ったときは、

(ドクター・スースについてほとんど無知ということもあったのですが)

「ドクター・スースは人種差別観をもつ作家なのかな…」
  という印象を持ってしまいました…アセアセ

 

しかし、今回、本書を読んだことで
ドクター・スースと日本の接点を知ることができ、とても興味深かったです。

 

 

Tedは戦後、日本に滞在していたのだそうです。

ある雑誌の依頼で

日本へ行くことになったのですが、
戦時中、日本を悪のイメージで描いていたため、

Tedは複雑な心境だったそうです。

ですが、日本へ来て、
日本人や日本の子どもたちと

交流を持つうちに、

自分が日本に持っていたイメージが
偏見であったことに気がつきます。

 

わたしは、このことを知って
とても嬉しく思いましたし、

やはり、何事においても

自ら学ぶことが大切なのだと、
改めて思いましたウインクキラキラ

 

 


 

本書は、100ページくらいで、
文法的にもそれほどむずかしくはありません。

Guided Reading Level は W
Lexileは 820L なので、
ネイティブの小学生の中学年~高学年くらいの子が

サクサク読めるようなレベル感でしょうか。


もしご興味ありましたら、
ぜひぜひ読んでみてくださいねウインクラブラブ