久しぶりに歴史に残るハリウッドスター早川雪洲先生の特集を、NHKETVで見る。

懐かしいと言うか私にとっては恩師でもある。

と申しますのは昭和32年劇団-東宝現代劇に入って舞台俳優になる前の話だが、東宝児童劇団から女優座、東宝現代劇団員になる前にいずれも狭き門を、渡り歩いてきたなかに昭和29年に当時華やかだった新東宝の系統の綜芸プロダクションのニュフエース募集に合格して、暫くその養成所に通いました。

審査員は、嵐寛壽郎。舟橋宏。佐々木孝丸。中村是好。岡譲司。北沢彪。冨田仲次郎。左卜全。清川玉枝。関千恵子。早川雪洲。映画監督。プロデューサーの方々。ここもうまい事合格して銀座の養成所の教室に通いました。

その時生徒として、その審査員の先生方に演技を、習ったのです。

歴史に残るハリウッドのスター早川雪洲先生に小さい教室で、直に演技を教わったのを思い出しました。

早川雪洲先生のそのダイナミックな教え方何とも迫力がありました。狭い教室に、順応に力強く立ち回って動き廻って、スピードも有るしその熱力は凄かったのは覚えてます。

今思い出すと歴史に残るハリウッドの大スターに直に演技を教わったのです。

「戦場にかける橋」「東京ジョー」「レ・ミゼラブル」と早川雪洲先生の映画を
観てましたから、さもありなんとうなずけるのです。

昭和54年「女の園」帝国劇場で岡田嘉子さんとご一緒させて頂いた時もスケールの大きさは感じましたが。

ともかく我が俳優生活に於いて早川雪洲先生に直に教えを受けた事をNHKEテレ観て久しぶりに懐かしく思い出しました。

思い出し考えてみると、養成所に通っている頃が一番楽しかったかも知れません。

綜芸プロダクション新東宝映画に出演したのは「ママの新婚旅行」山田五十鈴、山村聰、南寿美子出演の1本だけでした。

東宝現代劇「雪国」で演出された元NHKの演出家深町幸男さんも昔綜芸プロダクションにいたそうで、綜芸プロダクションの話しをもっとすればよかったと思いました。