ドイツの映画監督「パリテキサス」や「ベルリン天使の詩」のヴィム-ヴェンダースの映画「パーフェクトデイズ」は人のこころにふれる映画だった。
とにかく人々のこころとこころのふれあいが、優しい。
日本人の人と人のふれあいも良く理解しているこのドイツの映画監督はすごい。
小津安ニ郎を思わせる感覚もみられて、なぜか懐かしい。
人と人のふれあいが優しくて自然で現実の日本である。
自然に涙するシーンが結構有って人の優しさになんとなくふれて生きて行く幸福感をひたむきに感じてしまう。
役所広司の演技賞もうなずける。
あがた森魚のギターで唄う石川さゆりの唄う場面も印象に残る。
昔、帝国劇場の森繁久弥座長の舞台でご一緒したあがた森魚が懐かしい。
庶民の現実を優しく感覚的に触れさせたくれた映画だった。
庶民といえばアキカウリマスキの「枯れ葉」も面白かった。このフィルランドの監督の映画は以前から好きでもう10作近く観ているがとにかく地味だけど味があって好きだ。
人生の辛苦がどうなんだ!と開き直った、淡々さ、そしてユーモア、とぼけた感覚、とにかく面白い。カウリマスキの作品で特に好きなのは「マッチ工場の少女」である。