「はじめに⑧(二人の寮母)」の続きです。
前回の記事はこちら↓
亡くなった父の勤務先の会社が保有している、女性のみの独身寮に住んでいる母・私・妹。
母はここで、住み込みの寮母として働いていました。
この寮には、母以外にもう一人Kさんという寮母がいて、その人はめっちゃ厳しい人でした。
この頃の母は、私と妹にことあるごとに、
「この寮はお母さんの会社だから
そのつもりでいるように」
と言っていました、しつこいぐらいに。
私も母の会社に迷惑をかけないよう、大人しくしているつもりだったのですが。
赤の他人大勢と子供が一緒に暮らしていると、きっと色々なことが目に付いたのでしょう。
ことあるごとに、母は私と妹のことでKさんから注意を受けていました。
・お風呂に入る時間が遅い
→私と妹の後、Kさんが入浴していた
・お風呂のあとあちこち水びたしになっている
・使ったあとが散らかっている
・トイレを汚す
・ご飯を食べに来る時間が遅い
→あんまり早く行くとKさんの母に対する嫌味が聞こえるんだが
・好き嫌いがある
→私は肉類が全く食べられなかった
・夜遅くまで騒いでいる
→その為、20時台に就寝させられた
・廊下を歩くスリッパの足音がうるさい
→この後、音を立てない歩き方を身に付けた
それ以外に、入寮している寮生からも、母にクレームが入りました。
※ほとんどの寮生は良い人でしたが、そうではない人もいた
寮生からは、上記と同じ内容についてのこともありましたし、どちらかと言えば生活のことよりも、態度や言葉づかいについての方が多かったと思います。
それ以外に、寮生の上司から電話応対がなっていないことで怒られたことも
寮生の知り合いや友達・家族、その他の営業電話、一般の人からと、寮を所有している会社からかかってくる電話を私は取っていました。
小学生だったので、電話応対についてのビジネススキルも全くなく、敬語も全く使えませんでした。
それに母からも、言葉遣いや「名乗り」についても、レクチャーはありませんでした
(結局、他の人の話し方を聞いて覚えた)
一度、寮を保有する会社からの電話を取った時に、
「何だその言い方は
今まで君は何を習って来たんだね
所属と名前を言いなさい」
と怒られ、オロオロしたことがあります
さすがにこの時は、
「すみません。
私まだ子供ですから…」
と言ってその場を逃れようとしました(笑)
相手は、
「何で寮に子供がいるんだ」
とブツブツ呟きながら、もういいから〇〇を呼べと言われ、ようやく解放されましたね
とまあこんな感じで、最初は
Kさんが母に注意をする母が私と妹に注意をする
寮生が母に注意をする母が私と妹に注意をする
ということが繰り返されていました。
⑩に続く。
※「はじめに」シリーズ、もっと短く書くつもりでしたが、めっちゃ長くなってしまった~
今日も命があることに感謝
ありがとうございます