【2025 インドネシア−9】バティック工房めぐり@ジョグジャカルタ | 成熟女子?!のお気楽日記  〜旅して、食べて、着物着て。。キャリアの向こう側

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大人だけれど、心はいつもいつまでも好奇心ある「女子」でいたい人の備忘録。
歌舞伎や着物、食べ歩きの日常と、出張やプライベートで訪れた海外での食や文化を綴った、成熟女子の日常ログです。
時々、キャリアの向こう側に見えてきた景色も、お気楽に綴りたいと思います。

 ジョグジャカルタを訪れた目的の一つは、バティック工房の訪問です。
 バティックは所謂ろうけつ染め。インドネシア バティックは、世界遺産に登録されており、日本の着物文化にも影響を与えています。
 昔から、バリ島大好きで何回も訪れているので、バリのバティックは買い求めてきたのですが、日本と同じく、インドネシアでも、エリアによって染織文化は違います。特に、ジョグジャカルタは有名なバティックの産地。昔から是非訪れてみたいと思っていました。 今回は、まる1日をバティック工房の訪問にあて、プライベートに車と専門のガイドさんをお願いしました。
 
まず、朝一に訪れたのがこちら。
 
Museum Batick Yogyakarta
飾ってある布は、染める前のろう引き加工がされた布です。黄土色の部分がろうで伏せられた部分で、これで染めると、ろうの部分が染まらずに残るという仕組みです。

 
 こちらは、型染めにつかう金型で「チャップ」と呼ばれています。継ぎ目か分からないように型押する為の目印もついています。江戸小紋の型と似てると思いました。
 この金型自体が美しいです。ガイドさんもバティックをプライベートで作るそう。新しいチャップは3万円位の予算が必要とおっしゃっていました。インドネシアの平均月収と同じで、大変価値あるものと言うことがわかります。
 
こちらは、型押しでなく手描の図案。

 
手描は、ロウを染めるペンの様な道具で作ります。
この道具は「チャンティン」と呼ばれています。様々な線が描ける様に色々な太さや種類がありました。

 
こちらはろうけつ染めに使われる「ろう」です。

 
館内にはアンティーク含め、インドネシアの各地のバティックが展示されていました。巻き方で、見える柄が変わる様に工夫された柄付けや、ジョグジャカルタの王様にしか許されなかった柄や色等。。
どれも素晴らしく、ずっと見ていたい感じ。。
 
 
博物館で概要を学んだ後、こちらの工房を訪れました。

 

Rekso Batik

入り口では、リアルな草花を使った、現代柄のたたき染めをしていました。
 
早速工房の中でバティックの製作工程を見学させていただきます。
 
こちらは、「チャップ」を使った型押しです。
チャップを溶けたロウに付け、ズレない様に位置を決め、一枚一枚ロウ付けをしていきます。両面染めの為、裏も同じ作業が入ります。


こちらは、手描工程。型染めで一度染めた後、細かい部分を手描でうめているそうです。
デザインにもよって、型染めだけのもの、型染めと手描きを組み合わせたもの、手描きだけのものがあります。

ロウ付けが終わると、染め工程です。天然染料と人工染料があり、こちらは人工染料で、主に日本のものを使っているそうです。紫色を染めていました。

染めた後は、煮立ったお湯に付けて、ロウを取り除きます。お湯に浮かんだろうは、集めて、また再利用するとのこと。再利用のろうは、手描きではなく型押しに使われます。

その後、水で何回も洗います。ろうで伏せた部分は白く残るという仕組み。

更に色を足す場合は、もう一度、ロウで伏せる作業に戻ります。これを、色数の回数、繰り返します。

 
今作っているのは2色でこちらに干されていました。
市内の学校の制服とのこと。
ジョグジャカルタでは、バティックの文化を守り、継承していく為に、学校と役所の制服は、手染めのバティックを使うという決まりがあるそうです。
さらに、月に一度は民族衣装で登校する日があるとのこと。。
日本も、素晴らしい染織や着物の文化が廃れつつあります。参考になる取組だと思いました。

 
続いて、こちらへ。

Kampung Batik Giriloyo

この周辺は、代々王様の家臣とその家族が住んでおり、近くにある王様の御墓を守りつつ、王室に献上するバティックを作成してきたエリアだそうです。

昔、バティックは王家の為に作られてきており、その製作者が帰宅後、自宅でこっそり自分たち用にその技術を使って色々なものを作っていったところから、種類が広まっていったそうです。

ジョグジャカルタは今でも王室があり、王様は知事でもあります。今でも家臣として、月に何度か王家の仕事をするために、参上するとのこと。

 

こちらの工房もその一つ。 天皇陛下が2023年にインドネシア訪問された際に、インドネシアから献上されたシャツのバティックの生地を作った工房だそう。
「チヤンテイ」を使っての細かい手描の作業をしていました。大変細かい柄です。
蝋引きと染色を繰り返し、一枚作るのに半年以上かかるものもあるそうです。
こちらも蝋引き中。王室関連の柄だそう。
こちらは作品の展示と直売もしていました。
素晴らしい両面染めの作品が多数ありました。
ジョグジャカルタは特徴的な茶色がシンボルです。旦那もインドネシアの仕事の時用のバティックのシャツを探していたのですが、茶色かブルーがオフィシャル感があると言われました。
こちらは、2023年に天皇陛下に献上された品と同じ模様。平和を意味する柄だそう。ガルーダも入っています。こちらをお召しになり、ボロブドウール寺院を見学されたそう。
 
私もこちらで2枚GETしました。
上は天然染料で下は人工染料です。
全て手染めで半年程度かかった作品だそう。帯に仕立てる予定です。
 
ランチはこちらでいただきました。

Sukar Kedhaton スカール クダトン

王室関係者が自宅の一部をレストランにしているとのことで、素敵な建築も見学できました。

観光客がほとんど。。

ガイドさんに、ジョグジャカルタらしいおススメ料理をお聞きしたところ、こちらのオックステールスープを推薦され、いただいてみました。見た目以上にさっぱりして、お肉はほどける様で大変美味しかったです。
ビールが飲みたいところですが、イスラム教のお国柄、メニューにお酒は無し。。
 
ついでに、近くに、有名なジャコウネコのコーヒー工場があるが行ってみるか??と言われ、丁度コーヒーも飲みたかったこともあり、寄ってみることにしました。
 
KOPI LUWAK MATARAM
 
ジャコウネコにコーヒー豆を食べさせて、胃の中で発酵させその糞からつくるコーヒーで、高級コーヒーとして有名です。バリ島でもよくお土産で販売しています。
 
実際は、後加工が大変で、1粒1粒皮を取って品質を確認して仕分けていく作業を人が行っているとのこと。。皮を取るのも職人技で難しいことがわかりました。
 
サービスでいただきました。確かに美味しかったです。
 
この後、カジュアルなバティックの工房とショップに行って、ホテルに戻りました。

バティックの体験もしたかったのですが、今回は時間が取れませんでした。是非、次回はバティックの製作の体験をしてみたいと思いました。