台風6号が近づく九州に
大阪から熊本まで
日帰りで送っていった
お話を前回させてもらいました
送っていった時
途中ですれ違った
ハローキティ新幹線
「帰りの車中で読んでみて」と
長男が手渡してくれた本
月曜日の抹茶カフェ青山美智子
第1回けんご大賞受賞(2021)
表紙は大好きなミニチュア写真家の
田中達也さんの作品
一杯の抹茶から始まる
心癒される睦月から師走まで
12ケ月を東京と京都を舞台に
季節の移り変わりと
人の縁を感じる
心を癒される短編数珠つなぎの物語
縁を考え、縁を結んでいく
ストーリー
第1話「月曜日の抹茶カフェ」より
縁っていうのはさ、
種みたいなもんだよ。
小さくても地味でも育っていくと
あでやかな花が咲いたり
うまい実がなったりするんだ。
種のときは想像もつかないような
第10話「カンガルーが待ってる」より
さかのぼっていくと
繋がっている手がどこまでも
無数に増えていくんだ。
どの手がひとつでも離れていたら
ここにはたどりつけなかった
どんな出会いも
顔もわからない人たちが脈々と
繋いできた手と手の先なんだよ
第12話「吉日」より
縁って実はとても
脆弱なものだと思うんです
どちらかが一度でも
ぞんざいな扱いをしたら
あっけなくちぎれてしまう
ひとつひとつ交わす言葉や
わずかでも顔を合わせる時間や
相手へのそのつどの思いやりや
丹精込めて手をかけて
続いていくものなんですよ
すごく納得できました
読んでいるうちに
じんわりと背中を
後押ししてもらいました
連作短編が長編小説のように
12ケ月12編の老若男女の主人公が
心を癒せてくれました
老若男女と書きましたが
第7話「おじさんと短冊」は
「あたしは猫 名前はたくさんある」
から始まります(笑)
コロナが第5類になり
日常生活が戻り始め
人との関わりが戻ってきた
この時期に読めて
良かった一冊となりました
昨日、50年前
まだ未成年だった頃
出会った種と久し振りに
3人で集まってきました
50年の間に花を咲かせたり
実をつけたりしながら
こうして続いてきた縁に
感謝せずにはいられませんでした
たらふく飲んで
たらふく食べて
たらふく笑って
手を繋いで縁の喜びを
噛み締めて来ました
ありがとうまた必ず会おう!
孫を熊本まで送って
台風で急遽直ぐに
引き返す羽目になった
だからこそ出会えた一冊
本との出会いも大切な縁
出会ってくれてありがとうの
一冊となりました
著者の青山美智子さんについて
2021「お探し物は図書室まで」
2022「赤と青とエスキース」
2023「月の立つ村で」と
3年連続本屋大賞にノミネートされる
実力派の作家さんだそうです
青山さんの本を
また読んでみたいと思います
孫ロスからも疲れからも
ようやく回復しました
明日台風7号が直撃しそうです
庭の植木鉢などは片付けました
明日は午後から仕事です
電車の運行状況が心配です💦
皆様も十分気をつけられますように
今日も最後まで読んでくださって
ありがとうございました