再会 | sgtのブログ

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歌うことが好きです。コロナ禍で一度はしぼみかけた合唱への熱が''22年〜むしろ強まっています。クラシック音楽を遅まきながら学び始める一方、嵐の曲はいまも大好きです。


誰もいない
校庭をめぐって
松の下にきたら
秋がひっそりと立っていた

(矢沢宰『再会』より)



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今週 たしか火曜日のこと
新聞を取りに玄関を開けたら
すぐ外にきんもくせいの匂いが立っていました



「立っていた」という言葉が出たのは
もちろん上記の詩の影響ですが
豊かに香り立つのに家の中に流れ込んではこないきんもくせいの匂いは
ほんと 恥ずかしがり屋の友達が訪れてきたみたいに
そこにふんわりと待っていたんです



もうすぐ二十歳になる長女が誕生した頃
街にはいたるところこの香りがながれていて
まるで生まれてくるこの子を祝ってくれてるみたいだと
私たち夫婦は都合よく思い込んでいたものでした
だからきんもくせいは長女の誕生日を知らせるお花
我が家では勝手にそういうことにしています



今年もやってきたきんもくせいの便り
まして今年は注目の存在?

優しい香りがしていた 風が小さな頬を撫でる

オレンジ色の花が
嵐さんの歌に織り込まれるなんてねぇ



日ごとに香りが濃くなっても
相変わらずうちに上がり込んではこないけど
昨日の朝の匂いなんかまるで
物陰から わっ と驚かせるみたいに
ひょっこり現れたような感じ



そんな香りにこっちも調子づいて
お気に入りの靴で出かけました(照)



昨日お会いしたお友達は
花と「花」をこよなく愛するひと



だから横浜のきんもくせいが総出で
彼女を歓迎してたのかぁ
納得



初めて会ったのにとても懐かしい感じがするのは
どうやらアラシックのブラインドデートあるあるらしい



顔は見えてなくても
言葉でもうすでに出会っている同士



だからこれは
この先なんども繰り返していきたい
再会の第一回目 ですよね





















それにしても



ブログ
書いててよかったな
こんなこと言うの 初めて



やらしい自己顕示欲の垂れ流しを
徒らに重ねてきた自分の言葉も
この人に出会う扉の鍵になってたんだと思ったら
捨てたもんじゃないのかも なんて思えてきた



「人生において、無駄なことなんてない」
あの人の言葉が私にも当てはまった
って思ってもいい?



雲出ずる国からほんわかと
幸せな風を連れてきた
きんもくせいみたいな彼女と過ごしたこの一日
これから寒い季節が来ても
ずっと私を温めてくれそうです



出会ってくれてありがとうね



あなたの未来がずっとしあわせでありますように
そして



かならず また会いましょう