mijikayo | sgtのブログ

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歌うことが好きです。コロナ禍で一度はしぼみかけた合唱への熱が''22年〜むしろ強まっています。クラシック音楽を遅まきながら学び始める一方、嵐の曲はいまも大好きです。


「じゃ、行くね」

あなたの声で飛び起きたら

そうだ 何も着てなかった








あなたはと言えば

いつの間に起きてたんだか

シャワーを済ませてスッキリした顔で

身仕度も完璧で歯磨きの匂いがする

こっちは…

考えてる暇ない

着てたスウェットは丈が長かった

それがたぶんこの辺に…

おぼろげな記憶ごとたぐり寄せて

ベッドから降りつつスウェットを被り

玄関へずんずん行ってしまう

あなたの後を追っかける







まだ目がよく開かない

あと なんか ひりひりする







すっかり朝の顔のあなたと

真逆の自分

置いてかれてることになんだか 嫉妬







「見送りよかったのに…

まだ早いから寝てていいよ?」

朝日を映したみたいな眩しい笑顔が

ドアに閉て切られる







ひとりになって ふと鏡を見ると

髪がとんでもないことに

目つきはもっとありえないブス

こんな顔で送り出したなんて…

もしかしてやんわり断られてた?







自己嫌悪を引きずりつつ

ベッドに戻ることにしたけど 途中

ひりひり が ちくちく して

余計に取り残された気分

 






ベッドの足元に転がってた

脱皮の抜け殻みたいな下着は 無視







あなたの居た場所はすっかり冷たい

ちぇー。

あんな爽やかな顔で出かけちゃってさ

こっちはあなたのせいで さ








とか言いながらその位置に寝転び

おふとんを被ると

自分の体温であなたの匂いが復活して

ちょっとだけ 和む  







あなたの残した空気に包まれてると

いろんな記憶も立ちのぼってくる

ひりひりの場所を探ってみたら

まだ 潤いを含んでる







どうしよ こんな

どうしよ これから

寝直す?眠れる?







起きるにはまだ早い

昨夜のあなたを思い出して

ひとりで再現 てのも悪くない 

けど







ちくん







あなたに ひりひりさせられたのを

変に上書きしちゃうの勿体ないし

寝落ちすると 起きたとき空しいし







夏の始めは夜が短すぎるから

早起きのあなたは行っちゃうんだ

朝のよそゆき顔のあなたも素敵だけど

昨夜の表情もすごく すごくよくて

ふたりでゆっくり じゃれあいながら

もいちど おさらいしたかった なぁ







いーや きょうは

外はもう明るくなりだしてるけど

遮光カーテンきっちり閉めて

とりあえず 二度寝しよ







あなたの使った枕が腕枕のつもりで

眠ってることに飽きちゃうまで

脚の間にうるうるを挟んだままで















この後どうしたかは 内緒 だけど