はじめての除菌 | sgtのブログ

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歌うことが好きです。コロナ禍で一度はしぼみかけた合唱への熱が''22年〜むしろ強まっています。クラシック音楽を遅まきながら学び始める一方、嵐の曲はいまも大好きです。


再挑戦にて上げた「Cintia  2」、
消えないでくれてホッとしました。


あとから振り返るに、
菌のついた第一稿は自分でも「とんがった」というか、
意識的にかなり直裁な言葉で書いた自覚があったので、
まぁ消されてもしょうがないか、と
アメーバの判断に異論はありませんでした。


第一稿を読んでくれた師匠から
「官能小説を目指してるの?」と
驚いて(おそらくは呆れて)尋ねられましたが、
そんなつもりは毛頭なく
ただずきんと、ズキュンとくる言葉ってどんなものなんだろうと考え
また今回の主人公が若い男性ということもあって
変な比喩を使うとおっさんぽいかなとも思い
なるべくストレートな表現を心がけた
…それだけなんですよ、師匠。










わざわざ言うことでもないのですが、敢えて誤解を恐れずに言えば、
私はラブシーンがかなり好きです。
絵も漫画もいいのですが、とくに小説は、言葉が絶妙に配列されることによって、それを読んだだけでドキドキと心がざわつくのが面白くて仕方ないのです。
異性でも同性でも美しくてドキドキできればOKという、呆れるほどのポリシーのなさ…
ともかく「感情に訴える」力のある作品にすごいなぁ感嘆する一方で、
明らかな模倣とか
ご都合主義の度が過ぎて、ドキドキよりも突っ込みたくてムズムズする作品もあったりして、
このジャンルの裾野の広さ…闇の深さ?を感じます。
すみません自分のこと棚に上げてます。


昨夜観ていた「ヨルタモリ」で
「性交=交尾という単なる生き物の本能に、愛だの恋だの精神論をかぶせたらもうその時点で変態なのだ」
という趣旨のタモリさんの発言に、
さっすがタモリさん!
と心がスカッとしました。


一定の発情期を見失い、発情の動機を恋愛感情に頼るようになったヒトという種は、
生物学的には異常、タモリさん的に言えば変態の最たるもの?


ちょっとエラそなこと言いますが、
創作をする、あるいはしたことのある人は、
大なり小なり自らの「変態さん」と向き合う体験をしていると思います。
心の中はどんなに無秩序だろうと破廉恥だろうと自由ですが、
いざ文章に起こすとなると、
「妄想」をそのまま垂れ流したらとんでもないことになります。
そもそもブログという、私的なようでいて実は公共の場で創作をしようという時点で
どんなに謙遜してみせたところで、
誰かしらに共感なり称賛なり評価されることを期待しているのだから、
書く人は最低限、人様が読めるものを目指して臨んでいるのではないでしょうか。


作品の中で作者は万能の神なので、
登場人物に何をさせてもよい。
それは楽しくもあり恐ろしいことでもあります。
登場人物をどう動かし何を話させるかはもちろん、選ぶ用語の一つ一つ…てにをはや句読点にまで…作者自身の願望や嗜好や性癖が現れてしまう。
著者の人間性が垣間見える、これはどんな文章にも言えることなのですが、創作はそれが色濃く出てしまうので、
よくよく注意しないと どえらい恥さらしになっちゃう。
でもその分、いいものができた時の喜びも大きい。
(私事ですが、自分もこのブログを始めて、尊敬する友人たちから褒めてもらえたものが1コだけあって、
その快感が忘れられなくてずるずる続けてしまっているという現状です。
あれはビギナーズラックだったのね?
なんて言われたら泣いちゃう)


タモリさんの話に戻ります。
子孫繁栄のための営みに愛情を必要とするのなら、ほとんどの人間は変態なのだと喝破するタモリさんに、
うんうんと頷いて聞き入っていた自分も どないやねんとは思いますが、
「好きじゃなきゃデキない」という友人の言葉も合わせて思い出して、
これこそ人間の醍醐味だなぁと深く感じ入りました。


人間の体はこうすればこうなる、という機械的なものではなく、
相手との関係性によって、反応は変わるのが当たり前です。
壁ドンされれば誰とでも恋に落ちるわけじゃありません。
「口ではイヤだと言っているのに体が反応してしまう」のは、その相手に対し好意なり何らかの前向きな関心を抱いていない限りありえません。
刺激的なワードやフレーズや擬音あるいは喘ぎ声なんかをそれっぽく並べれば自動的にラブシーンが成立するってものでもない。
ドキドキするには説得力が必要、という、その面倒くささが人間らしさ、それが愛おしいんだから、
こりゃ変態はやめられないですな。


ゆーて自分はドキドキできる文章を未だに書けていないのですが…
大人なら誰もが共有し、それでいて普段は閉じ込めがちな感情、それをイメージできるような表現を求めて精進します。
ラブシーンばっかり書くわけじゃないですけど。
でも最近多いけど。


以上、菌体験にかこつけて、長々と自分語りをしてしまいましたが、
読んでくださってありがとうございました。
「うばろんが」。








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