こんにちは。今日も北京は寒いです。今回の記事は北京の雪から見た北京の冬についてです。

 

この記事を執筆している時点ではせいぜい氷点下6度程度ですが、今夜はマイナス14度まで下がるほか、明後日にはマイナス21度まで下がる予報です。

 

中国語の試験が終わったことでそれらの授業が終講した今、するべきことはそのほかの授業のレポートを完成させること、グループプレゼンの準備をすることなわけですが、ますます出不精になること間違いない状況です。

 

そうは言うものの中国語以外の授業はもちろん普通に開講されているので外に出る必要があります。そこで、外で撮ってきた北京の雪の写真を振り返りながら北京の冬に関する雑感を述べたいと思っています。では、さっそく始めますね。

 

手始めは、北京大学のシンボルの一つ、旧給水塔を少し遠くから望んだ写真です。これでも視界は良好なほうだと思いますが、やはり少し曇りがちですね (図1)。

 

図1 旧給水塔 (中国語の試験道中で撮影)

 

この給水塔を臨む道をしばらく歩いていくと普段の授業が執り行われる光華管理学院新楼に着きます。今回は、中国語の試験に向かう途中に撮影しました。その後、道中で意味ありげな曇天の天使の写真が撮れたので、まずはそれを見てみましょう (図2)。

 

図2 名称不明の天使像 (中国語の試験終了後に撮影)

 

雪が降っているために上を見上げることがなければこの像に気がつくことはなかったと思います。本当に、以前からこの場所にこの像はあったのだろうか...?と考えていますが、何回も通っている道であるだけにいまいち納得感のある結論は出ていません。

 

中国語の試験が終わったので、次は先ほど見た旧給水塔の下まで行ってみました。というのも、そのまさに近くに北京大学が誇る人造湖である未名湖があるためです (図3)。

 

図3 未名湖一面の雪

 

完全に雪に覆われていますね。あまり人がいるようには見えない写真に感じられるかもしれませんが、実際にはかなりの人がこの時間に湖の周りを訪れていました。ずっと奥の方に進んでいくと、まだ雪に覆われず、水面も凍結していない部分があります。この雪で鴨の不在を嘆いていたのですが、その未凍結部分に鴨の家族が集結していました (図4)。

 

図4 未名湖と鴨の一家

 

未名湖を一周した後、10分くらい歩くと一番新しい食堂に着きます。ちなみに、北京大学の食堂は全部で11個あります。普段であれば共有自転車で3分くらいでいくところですが、路面が雪に覆われていて自転車走行できない点、そもそも、自転車も雪に埋もれていていますぐ乗れる自転車がない点の2点から、諦めて歩くことにしました。歩けば歩くほど体温が奪われていく感覚がよく分かります。と同時に、ほとんどの人は傘をさしていないことに気がつきました。全員で濡れながら雪の中を歩いていきます。道中、これまた写真に撮りたくなるような寺社仏閣を見つけました。大学キャンパス内にこうした建造物があることにすっかり慣れてしまったほか、もちろん、この建物の前も何度も通過してきましたが、今回ばかりは誰もが立ち止まって写真を撮っています (図5)。

 

図5 学内の寺社仏閣 (いまだに名前が分かりません...!分かったら載せます)

 

ぼやぼやしていると食堂に着きました。いつもよりかなり長い時間がかかってしまいましたが、不思議なことにその間でこの寒さにもある程度慣れたように感じました。食堂の建物の前にある広場の写真を撮りました (図6)。

 

図6 家园 (一番新しい食堂) の前の広場

 

学食での食事については以前別の記事にも書いたようにかなり破格です。この日は、まさかの日本円換算合計90円で白米と伝統的な辛い白菜スープを食べられました (この日は特別安く済んでしまいましたが、普段は250円相当くらいは払って色々と食べたいものを食べています)。

 

その後、温まった体が冷えないうちにあとは部屋に帰還するのみです。当然ですが、ここまで歩いてきた距離をそのまま戻らないといけないという事実があります。どうしようもないことだとは分かりつつも、やはり外に出たくない気持ちが強かったです。国際寮への帰りの過程は一気に飛ばします。今回は、雪の校門を見て筆を置くことにしましょう (図7-a, 7-b)。

 

図7-a 北京大学南東門の全景

 

図7-b 北京大学南東門にいる獅子のうちの一つ