今、学校の教員を目指す人が
どんどん減り続けています。
都道府県によっては、
小学校教諭の採用試験の倍率が、
1.2~1.3倍程度まで
下がっているところもあるぐらいです。
中には出願しながら辞退する人もいるでしょうから、
これではほとんど全員を合格にしないと、
人数を確保できないことになってしまいます。
教員を目指す人が減っている理由の一つが、
労働環境が過酷なことでしょう。
学校の先生は基本的に残業手当がつきません。
休日に出勤しなければいけないこともありますし、
役職によっては地震が起こるたびに、
早朝であろうが、夜中であろうが、
避難所開設の可能性があるために
出勤しなければいけなかったりします。
それでも残業手当はつかないのです。
ただ、これについてはつい先日、
残業手当を出す方向で
政府が検討しているとの報道もありました。
これが決まれば、待遇改善の一歩にはなるでしょう。
とは言っても、これで志願者の減少に
歯止めがかけられるのかというと、
難しいかもしれません。
なぜなら、志願者が減っている最大の理由は、
「残業手当がつかないこと」ではないと思うからです。
ひと言で説明するのは難しいのですが、
今の教員は権限はないのに
責任だけ取らされるような
とんでもない状況になっています。
それが改善されない限り、
状況は改善しないように思います。
次回に続く