こんな記事がありました。
簡単に言うと、
「医者は儲けすぎているから、
診療報酬を引き下げる」
という内容の記事です。
個人的にこういう動きは
あまり好きではありません。
私が高校生ぐらいのとき、
医学部は今ほど難しくありませんでした。
もちろん他学部よりは難易度が高いものの、
山形大学や秋田大学など
一般的な国公立大学の医学部であれば、
「東北大学の一般学部より少し難しい程度」
という印象でした。
医者が高所得だという印象はありましたが、
当時はバブルに差し掛かっていた時期だったので、
証券会社など他の業種の所得も
かなり高くなっていました。
ですから、
「6年間も大学に通って、
卒業した後もしばらくは
研修医として低賃金でこき使われる医者なんて、
割に合わない」
という雰囲気もあったのです。
ですから、今ほど医学部人気は
高くありませんでした。
ところがその後バブルが崩壊し、
一般的な業界の給与は横ばいになりました。
それで相対的に医者の給与が高くなったというのが
本当のところだと思います。
つまり、医者が高所得なのではなく、
日本の他の業界の所得が低すぎるだけなのです。
ですから、
「医者は儲けすぎていてけしからん!」
と考えるのは、ちょっと違うような気がします。