今春の公立高校入試は、

 

平均点が300点を超える

 

かなり易しい問題になりました。

 

 

少なくとも塾関係者の間では

 

評判は良くないと思います。

 

ただ、問題の良し悪しは、

 

問題全体の難易度だけでは決まりません。

 

各問題の難易度(正答率)

 

によっても評価はかなり違ってきます。

 

 

分かりやすく言えば、

 

難しい問題ばかり出すと、

 

中下位層の生徒はほとんど問題が解けず、

 

はっきりとした差がつきません。

 

 

逆に易しい問題ばかりにすると、

 

仙台二高や仙台一高を受験する生徒は、

 

みんな高得点を取ってしまいます。

 

この場合も差はつきません。

 

 

そうならないように、

 

難しい問題も、易しい問題も、

 

あるいは中レベルの問題も、

 

出したほうが良いわけです。

 

 

ちなみに今回は、

 

今春よりも平均点が40点ほど低かった

 

令和2年度と比較する形で進めたいと思います。

 

 

まずは参考までに、教科ごとの平均点を

 

表にしてみました。

 

こちらです。

 

 

 

見れば分かる通り、

 

一番差があったのが社会なので、

 

まずは社会について書いていきましょう。

 

令和2年度の社会の

 

正答率別の問題数はこちらになります。

 

 

 

平均点が47.8点とかなり低めなので、

 

どちらかというと左側、

 

つまり正答率が低いほうに偏っています。

 

 

ただ、それも極端ではないので、

 

まずまずバランスが取れていると

 

言って良いのではないでしょうか。

 

 

そして次は令和5年度です。

 

平均点は大幅に上がっているので、

 

全体的に右側にシフトするのは

 

間違いありません。

 

 

ただ、それでも難易度の高い問題が

 

それなりに残っていれば、

 

バランスとしては

 

悪くないということになるでしょう。

 

 

逆に難易度の高い問題が

 

ほとんどないようならば、

 

今春の社会の問題は、

 

「平均点が極端に高い上に、

 

 バランスも悪い最悪の問題」

 

ということになります。

 

 

果たして、どんなグラフになるのでしょうか。

 

 

次回に続く