私が中学生だったころ、
公民の授業でこんなことを習いました。
「日本の発展途上国に対する
政府開発援助の額は世界有数だが、
日本の援助は使途が決められている
いわゆるひも付きの援助が多いという
問題点がある」
ところが、実際はどうだったでしょうか。
日本が主に支援した東アジアや
東南アジアの諸国は、
今目覚ましい成長を続けています。
それに対して欧米諸国が主に支援した
アフリカ諸国は、その成長のスピードが
明らかに鈍いのです。
そうなったのは偶然ではありません。
日本は道路や空港、上下水道など、
いわゆるインフラの整備に使途を限定して
援助を続けてきました。
それが実を結んできたと
いうことなのでしょう。
つまり「ひも付きの援助」は、
問題点どころか
むしろ正しい選択だったのです。
こんな風に、昔習ったことが、
今になってみると明らかに間違っていた、
というケースはよく見受けられます。
今でも、
「あー、これは明らかに
間違っているんだけどなあ」
と思いながら教えることは
よくありますね。
塾の場合、正しいかどうかより、
試験で○をもらえるかどうかのほうが
重要になってきますので。