スポーツ競技においては、
男子と女子に分かれて競うのが普通です。
男子と女子では
平均的な身体の大きさや筋力などが
大きく異なっていますので、
一緒に競技を行ったら
上位はほとんどが
男子になってしまうからです。
つまり、明確な性差がある場合は、
男子と女子に分けたほうが公平なのです。
逆に性差がない場合は、
男子と女子で分ける必要はないでしょう。
むしろ一緒に同じ基準で競うほうが
公平性を保つことができます。
突然こんな話をしだしたのは、
こんな記事を目にしたからです。
東京の都立高校で、
2024年度より男女別の定員を
全面廃止することになったのだそうです。
ジェンダー平等の観点などから、
廃止を求める声が高まっていたとのことですが、
私はむしろ男女平等をうたうのであれば、
男女別に定員を設定するべきだと思っています。
私は常日頃から子供たちと接していますが、
男子と女子の間には、
相当の性差があると感じています。
特に差が大きいのは、
小学生の高学年から中学生ぐらいの期間です。
どちらかが優れているというわけではなくて、
女子のほうが成長が早い印象なのです。
感覚的な話ですが、
だいたい2~4年は
違うのではないでしょうか。
体力的なピークも、
男女ではかなりの差があります。
首相官邸のホームページによると、
体力的なピークは男子が17歳ぐらいなのに対し、
女子は14歳ぐらいなのだそうです。
つまり女子のほうが
3年ほど成長が早いわけです。
精神的な成長も、
同じように差があると考えるのが
自然でしょう。
だとしたら高校受験を迎える15歳時点では、
男子と女子では
小6と中3ぐらいの
成長の差が生じていることになります。
これを一緒に評価するのは
公平と言えるでしょうか。
「いや、男女の成長の差なんて、
ほとんど影響はないから、
やっぱり男女とも同一基準で評価するべきだ」
という意見の方もいらっしゃるかもしれません。
ただ15歳段階の男女に
明確な差があることは明らかなのです。
例えば、平成24年度までは
宮城県の公立高校入試において、
推薦入試制度がありました。
平成24年度推薦入試の
合格者の男女別の割合は、
女子65%、男子35%です。
つまり、3分の2近くを
女子が占めていたのです。
おそらく、女子のほうが
成長が早くてしっかりしていて、
評定が良かったからでしょう。
そもそも記事によると、
「同じ高校でも男女で合格最低点が異っていた」
ということです。
おそらく女子のほうが
合格最低点が高かったのでしょう。
このことからも15歳時点で
明確な性差があることがわかります。
今、東京大学など日本の有名大学で、
女子の入学者が少ないことが問題になっています。
これも男女別の定員にすれば、
解決するのではないでしょうか。
いきなり男女半々にするのが無理なのであれば、
とりあえず初年度は
女子割合を今よりも+5%ぐらいにして、
その後数%ずつ上げていくとか、
やり方はあると思うのですが。