こちらの記事の続きです。
推薦入試制度はその後もしばらく続きます。
ただ、平成16年度に入試制度において
ちょっとだけ新しい動きがありました。
一般入試の英語と数学において、
難易度別にA問題とB問題の
2種類の問題が作られるようになったのです。
そしてどちらの問題を使うのかは、
各高校の判断に委ねられるようになりました。
要は「選択問題制」が導入されたのです。
基本的にこの方針は
間違っていなかったと思います。
例えば今の入試問題は易しすぎるという
意見もありますが、
それはあくまでも上位校を
受験する生徒にとって
そうだというだけの話です。
偏差値50未満の高校にとっては、
むしろ今の問題のほうが
良いぐらいでしょう。
つまり公立高校を受験する生徒の学力層は
かなり幅広いので、
1種類の問題だけでそれら全てを
カバーするのは無理があるのです。
だったら2種類の問題を作るという発想は
ごく自然の流れでしょう。
それではその「選択問題制」が
うまくいったのかというと、
あまりうまくはいきませんでした。
うまくいかなかった理由は、
その時代の5教科の平均点を見れば
予想がつくかもしれません。
ちなみに今年の平均点は300.4点、
ここ数年では一番低かった
令和2年度が260.4点です。
平成16年度……245.8点
平成17年度……238.9点
平成18年度……224.9点
平成19年度……231.5点
平成20年度……278.6点
平成21年度……264.1点
皆さんはどう思われたでしょうか。
次回に続く