こちらの記事の続きです。

 

 

前々回のブログ記事で、

 

一般的な集団指導の認識を図示しました。

 

こんな図です。

 

 

そして前回の記事で、

 

これはおおむね合っているものの、

 

1点だけ明確に違っていると書きました。

 

その違っている点というのは、

 

「集団指導は成績上位層には向かない」

 

という点です。

 

 

「お前は何を言っているんだ!」

 

と言われそうですね。

 

図を見ると、集団指導は

 

成績上位層向きであるように見えます。

 

それに対して、「おおむね合っている」

 

と言っておきながら、

 

「成績上位層には向かない」と言うのは、

 

明らかに矛盾しています。

 

 

もう少し正確に言うと

 

わかりやすいかもしれません。

 

「集団指導は成績上位層には

 

 向かない」のです。

 

 

「成績最上位層」というのは、

 

ざっくりと言うと

 

「大手塾の最上位クラスの上位層」

 

というところでしょうか。

 

 

こういう生徒は、ほとんどの内容を

 

独力で、しかも短時間で

 

理解してしまう力があります。

 

自分のペースで勉強を進めたら、

 

とてつもないペースで学習を

 

進めることができるでしょう。

 

 

ところが集団指導は、

 

クラス全体が決められたペースで

 

進んでいくのが原則です。

 

キツい言い方をすると、

 

成績最上位層の子たちにとって、

 

そういう進め方は無駄なのです。

 

 

だったら自分でどんどん学習を進め、

 

分からない箇所、難しい箇所だけ

 

じっくりと指導してもらったほうが、

 

効率的だと言えるでしょう。

 

だとしたら、個別指導のほうが

 

向いています。

 

 

まあ成績最上位の子たちは、

 

それこそどんな環境でも

 

しっかりと結果を出します。

 

ですから、集団指導でも

 

問題ないと言えないこともありませんが。

 

 

これらの考えをまとめると、

 

こんな感じになります。

 

黒い線が集団指導、赤い線が個別指導です。

 

 

成績下位層は圧倒的に個別。

 

成績中位層も個別ですが、

 

少し上の層ならば集団もアリ。

 

成績上位層は集団ですが、

 

個別も学習効果面ではそれほどかわらず。

 

そして成績最上位層は圧倒的に個別。

 

 

というのが私の考えです。

 

 

これを見て、

 

 

「なんだよ、これじゃあ

 

 ほとんどの生徒にとって個別のほうが

 

 良いことになるじゃないか。

 

 自分が個別の塾をやっているから、

 

 個別の塾を持ち上げてるんじゃないのか?」

 

 

と思われた方がいらっしゃるかもしれません。

 

でも、そういうわけではないのです。

 

そもそも、

 

1対1や1対2で指導した場合=個別

 

1対10や1対20で指導した場合=集団

 

ということで考えていますから、

 

個別指導が有利になるのは当然なのです。

 

 

それに実際は、

 

これに「費用」の問題も影響してきます。

 

個別指導は集団指導よりも高額になるため、

 

それで集団指導を選ぶ人も多いでしょう。

 

必ずしも個別が優位だとは限らないのです。

 

 

さらに言うと、

 

集団指導には個別指導よりも

 

圧倒的に優位な点があります。

 

それをうまく生かすことができれば、

 

一般的に集団指導に向かないと

 

思われている子たちも含めて、

 

教室全体の成績を

 

大幅に上げることも可能です。

 

 

次回に続く