私は今の仕事を30年ほど続けていますが、

 

最初のころと今では、

 

生徒の雰囲気も相当変わったものだと、

 

思うことがよくあります。

 

 

例えば、いつの時代でも

 

ちょっと問題のある生徒というのは

 

いるものですが、

 

これが昔と今ではまるで違います。

 

 

昔は、「問題のある生徒」というと、

 

いわゆる「ヤンキー」というイメージでした。

 

先生などいわゆる「権力」に逆らうのが

 

格好いいと思っていて、

 

悪いと分かっていながら

 

逆らっている感じだったのです。

 

 

ところが今の「問題のある生徒」は

 

まるで違います。

 

逆らいたいと思っているわけではないのですが、

 

結果的に周りに迷惑をかける行動を

 

取ってしまう感じなのです。

 

そもそも自分の取っている行動が

 

問題だとは思っていないので、

 

注意されても、

 

「なんで注意されなければいけないの?」

 

という表情を浮かべたりします。

 

 

ひと言で言うと、

 

今の「問題のある子」は「悪気はない」のですが、

 

昔の「問題のある子」は「悪気のかたまり」

 

という感じでしょうか。

 

 

どちらも問題ではありますが、

 

対処しやすいのは「昔のほう」ですね。

 

自分が悪いことをやっていることを

 

認識していますから。

 

 

それに話をしてみると、

 

意外と言うことをきいてくれるように

 

なることもありますし。