昨日の続きになります。
今回は成績中位層についてです。
まず、こちらの得点分布を
もう一度ご覧ください。
基本的にこういった得点分布は、
中央付近にピークがあり、
そこから離れるにつ入れて
低くなっていくのが普通です。
ところが英語だけ
異様なグラフになっていることに
お気づきでしょうか?
英語のピークは
80点台と非常に高くなっています。
ところが高いといっても
あくまでもほんの少し高いだけで、
10点台から90点台まで、
ほとんど高さが変わらない
グラフになっているのです。
これが数学であれば、
大半の人が50~80点台なので、
中堅校の中で考えた場合は、
差がついたとしても20~30点ぐらいでしょう。
ところが英語は違います。
できる子は80~90点、
できない子は20~30点なので、
50~70点ぐらい差がつく可能性があります。
これは英語が
「長文中心の出題になっていること」
が理由です。
長文問題は、文章を読んで
おおよその意味がつかめなければ
話になりません。
ですから英語が苦手な人は、
ほとんど点数が取れないことも多いのです。
ただ長文問題は、
極端に難易度が高い問題は少ないので、
ある程度力がある人から見ると、
むしろ解きやすい問題だと言えるでしょう。
要は長文が読める人は90点、
読めない人は30点というような感じで、
大きな差がついてしまうのです。
ですから成績中位層の生徒にとって、
一番重要な教科は英語です。
特に「長文」がカギになりますので、
これからはその対策に力を入れていくと良いでしょう。